アメリカポップス界の王様と呼ばれたマイケル、ジャクソンが心不全で死去した。享年50歳の早死にである。私は彼について語る資格は無い。テレビで時々見かけた程度で歌は何も知らない。スリラーと言うアルバムだけで一億枚以上売れてギネスブックの新記録だと言う。ビデオの売り上げはは総計で7億巻を超えたと言うから確かに王様である。プレスリー、ビートルズと並ぶ歴史的歌手だとして、彼の死が新聞の一面に載るのは理解出来ない。然し彼が黒人霊歌をソウルミュージックとして人種の枠を超えて普及させたと聞いて少し見直した。又アフリカ飢餓救済のテーマソング「ウイ、アー、ザワールド」の制作の中心的存在だったと知って驚いた。私が最も好きな歌の一つだからである。歌と踊りの才能は大したものである。
彼の姿をテレビで観るたびにその余りの人工的な造形に悪寒が走った。彼は私にとって当にスリラーだった。黒人出身ゆえか、白いものに異常に憬れて美容や整形に執着したのだろう。彼の顔は白人と見違えるほど白いがそれが却って薄気味悪い。サンタバーバラ郊外にネバーランドと称する王国を建てて幼い子供達と暮らした。彼は性倒錯者で幼児虐待で起訴されながら敏腕弁護士のお蔭で無罪となったが限りなく黒に近いと思う。
世界各地で追悼集会が開かれ、アメリカ議会は議員全体で黙祷を捧げたと言うが私には理解の外である。黙祷するくらいなら性的虐待にあってトラウマに苦しむ幼児に思いを致すべきである。ヒーローは決して犯罪者であってはrなら無い。功罪相半ばと言うべきである。

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