天安門に車が突っ込んで爆発炎上して、乗員3名と見学者2名の計5名が死亡し、30余名が負傷した事故は当局が事件として捜査している。乗員は新疆ウイグルの出身だと言う。
天安門は人民大会堂も、習主席が住む中南海もある中国政府の象徴である。普段は二重三重に車の進入止めがあり、正面からは入れない。今回は歩道から迂回して入ったものである。事故ではなく事件であるのは間違いない。
新疆ウイグルは自分達の意思に反して中国に併合された。チベットと共に中国共産党政権の横暴、圧政の象徴である。自爆テロに走っても不思議はない。
自爆テロにしては爆発規模が小さい。当局の検閲が厳しかったのかも知れない。ツイッターに投稿された動画によれば単なる炎上とも見える。ツイッターの情報は直ちに削除された。当局は事件が広がるのを恐れている証拠である。チベット族に広がれば大変である。
日本の韓国併合と違って中国のチベット、ウイグルの併合は酷い。中国語を強制して宗教も弾圧する。現地人と中国人の差別待遇が歴然としている。中国製品の市場化と資源の収奪が目的だから益々反中国に追い込んでいる。何れ独立運動に発展するだろう。
中国当局は尖閣島とか、南沙諸島の領有権に拘っている場合ではない。遥かに広大なチベットや新疆の領土を失う事になる。大幅な自治権を与えない限り抵抗は収まらない。

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