愛犬ナナが今朝死んだ。永遠の別れである。私は思わず号泣した。今朝起きてナナの体を触ったら冷たかった。幸い苦しまず眠るがごとく逝ったのがせめてもの慰めである。
数日前から餌を食べず、点滴と注射だけで生きていたがそのうち水も飲まなくなったので最後だと思っていた。享年14歳は人間の70歳だから少し早死にと言える。私も女房も明日をも知れぬ身の上だから身につまされて実に切ない。しばらくペットロス症候群で苦しみそうである。
ナナが生後2か月から14歳まで私の人生で最愛の存在だった。ナナほど私にべったりの犬は初めてだった。便所にも風呂にもついてきた。旅行や入院でホテルに預けると一切餌を食べなかった。マンションを買って女房と12年間別居したのもナナと暮らしたかったからである。毎週二回もゴルフに行きながら老人ホームに入ったのも私に万一の時ナナを孤独死させたくなかったからである。最期を看取らせてくれたからナナは飼い主孝行である。
ペットの葬儀屋に予約して今日午後3時に火葬して遺骨をくれる。実家に埋めようと思う。

8