地球外生命が存在するかどうかは今も謎であるが、人類はその可能性を探るべく月や火星を探査してきた。今のところまだ生命体は発見されていないが、火星に水が存在した痕跡があり今後の探査と研究が楽しみである。然し今度は太陽系外の惑星で生命体が存在する可能性のあるものがチリにあるヨーロッパ南天天文台の観測で発見された。地球から約20光年離れたグリーぜ581と言う恒星を13日の公転周期で回る惑星で、半径が地球の1.5倍、重さが5倍ある星である。恒星と惑星の距離は太陽と地球の距離の14分の1程度だが、恒星が赤色矮星で光が弱いので惑星の温度は水が液体で存在出来る摂氏0−40度と推定されている。太陽系の惑星は地球以外は太陽から遠過ぎたり近過ぎたりで水が液体で存在できないし、気温が低すぎたり高過ぎたりで生命体には適さない。惑星の大半は木星のようなガス状であり、これまで発見された太陽系外惑星約200も殆どガス体であったが、今度の惑星は地球と同じ岩石型だから大いに期待できそうである。然し僅か20光年と言っても光の速さで20年もかかるのだから半端な距離ではない。太陽までなら光は8分で届く。いや8秒だったかもしれないが忘れた。
肉眼で見て夜空に輝く星星は全て太陽のように燃えている恒星か、あるいは銀河である。天の川銀河は約2000億個の星の集団であるが、宇宙全体には天の川銀河のような銀河が他にも約2000億あると言われている。つまり星の数は2000億の二乗と言う事で正に数え切れない。恒星の周りを数十から数百の惑星が回っていると推定されるが惑星は光を発しないから見えない。何兆、何京単位で無数にある惑星の中にはきっと地球のように恵まれた環境にあって生命体が存在している星もあるに違いない。
人類は天の川銀河のほんの片隅にある太陽系のたった9個の惑星ですらまだ探査できないで居る。地球の惑星である月の一部がやっとわかった程度である。大宇宙は余りに広大無辺で未知の謎だらけである。人間はゆめゆめ分かったような顔をしてはいけないと思う。

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