福田内閣の顔ぶれが9割方決まった。残るは文科相と農水相だけになったがこれも渡海さんと若林さんに落ち着くと思う。再任が殆どだろうと予想はしたが此処まで徹底するとは思わなかった。替わったのが外相に高村氏、防衛相に石破氏、文科相に渡海氏だけであり17名中14名が再任である。これでは予測も糞も無く面白くない事夥しい。
麻生さんの応援に回った鳩山法相や甘利経産相を再任したのは福田氏の懐の深さを示すパフォーマンスかも知れない。渡辺行革相も再任されたので嬉しい。
麻生さんはどうやら入閣要請を断った模様である。ポスト福田を狙うには一度下野したほうが良いだろう。山崎氏が処遇されないのが却って不気味である。次期改造時の密約があるのかもしれない。
党四役が派閥の領袖ばかりだから自民党は古い体質に戻ったと言う意見も多いが私は実力者を総動員すれば自ずからこうなると思う。閣僚に再任が多いのも安倍改造内閣がそれだけ必死に人材を集めて配置した事を意味する。安倍さんの大いなる遺産である。
若し福田内閣が一年以上持てば福田氏は内閣改造で自分の人事をやるだろう。日本の大臣など平均寿命が一年そこそこの儚い命であり所詮大したことはない。故松岡農相のように命に替えるほどの価値は無い。安倍さんも総理大臣の地位を投げ出して正解だったかも知れない。心と体を壊してまでしがみつく価値は無いだろう。政治生命は終わったかもしれないが個人生命は助かった。暫く命の洗濯をして自己を取り戻して貰いたい。
今日はさぞかし長く辛い一日だったとお察しする。全ては時の流れが洗い流してくれるだろう。重責に負けるのは良くある事で責任感が強く神経が繊細な証拠である。ムネオ君ほど図々しければ絶対に投げ出さなかっただろう。ものは考えようである。

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