リビアの英語教育事情  学校と教育

国から派遣されて研修に来ているリビアの英語教師8人と、リビアと日本の英語教育についての共通点と相違点について話し合った。
私が話を伺ったのは、Preparatory Schoolという日本の高校にあたる学校に勤めるフィトゥリ氏。彼は44歳で教職経験が長い。彼の英語はアラビア語訛りが強かった。
リビアでも小・中学校で教える外国語は主に英語であり、生徒は教科書を使いながら12歳から英語を学び始める。だが、生徒は日常的に英語を使わない生活なので、英語学習に対して意欲があまりないようである。
大きな相違点は、ALTなどネイティヴスピーカーが国内にほとんどおらず、リビア国内での英語教育はリビア人によってなされている点である。トリポリ国際空港からイギリスまで4時間弱で行けるが、教員はあまり海外には行かず、国内で英語を勉強しているそうだ。
リビアでは1ポンドが2.40ディナールで、教員の月給は経験年数によって異なるが、300ディナール程度である。物価が大変安いので、教員の待遇はかなり良いと言える。
英語教授法はダイレクトメソッドを心がけているが、生徒の習熟度等に応じてアラビア語で授業を進めることがあるようである。
入試はなく、年に2回(年度半ばと年度末)試験があり、その結果により次に進む学校が決められる。
日本の英語版学習指導要領や教科書を見せたりしながら日本の英語教育について紹介したが、リビア国内での英語教育のレベルと日本のそれとはずいぶん差があるように感じた。しかしリビアは油田開発が活発になされていて豊かな国であり、将来的には教育環境も大いに改善されるのではないかというフィトゥリ氏の意見が印象的だった。
リビアでは学校制度が今年から変わり、6歳から15歳までの子どもが通うessential schoolと、15歳から19歳までの子どもが通うsecondary schoolと大学、専門学校がある。
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