現在、11月3日の午前4時50分。
『牛馬頭のゲーム』、明日が初日!
それまでに、その前日までの日記を書いておきたくて、今回は前置き無しで、即、日記へ!
■10月22日(水)■
今日から五日連続の稽古。大型連日集中稽古だ!勿論東京。
場所はまたまた変わって、阿佐ヶ谷。またまた中央線で新宿から10分ほど。そして新稽古場は駅から歩いて15分ほどの小劇場「ひつじ座」。
地下一階だが、稽古場兼劇場でもある。中は壁も天井も床も芝居の為に真黒だ。天井には照明用のバトンが幾本も取り付けられている。入り口横には照明、音効用の操作室。広さは100uほどだ。
さて、初日は16時スタート!
だが、ここに至ってもカオルコさん、哲ちゃん、お松くんが欠席!
しかし、やることはいっぱいある。
先ず、昨日のドレスの試着。
誰がそれを着るのかは内緒にして、ともかく、頂いた数着のどれを誰が着るのか、何とか割り振りました。
そして、僕が選んだCDを持ち込んで、それを流しながら、その音で行けるかどうかを確かめる作業だ。
候補曲を何曲か持って行き、よりその場面に合致したものを決定して行く。
そして、そして、そして、遂に音効さんと照明さんが決定した!ははははは・・・そして、涙。
大阪のスタッフステーションという、稽古の都合で東京で何とかと探したが、やはり日数足らず、つまり僕の初動が遅く、こちらはでは見つからなかった、ダメだったのだ。
と云っても、スタッフステーションさんにしても、急な頼みだ。前回(2002年)もお世話になったが、今回はそれ以上の無理を聞いて頂いた。久保さん、有難うございます。掬窮如として、平身低頭であります。
そして、数日後確定したのだが、
音効:大塚雅史
照明:増田郁子
という、関西では指折りのお二人だ!有難いとしか言いようがない!
しかもなんと、この日、随分前から頼んでいた東京と、つい最近連絡を取っていた名古屋(これも、東京ばかりと言っておられず、知り合いを通じてお願いしていたのだ)からも見つかりましたという返事が!!!
この現実!上手く行かなさ過ぎ!っつうか、かわら長介、タイミング悪過ぎ!
結局、東京は「モルビド」武末(電話だけだったのでこういう表記じゃないかも、すいません)さん、名古屋は「エボ」加藤さんに「他で見つかりました。いろいろ有難うございました。是非次回には、早めにお願いに上がりますので、宜しくお願いします。今回は本当にすいませんでした」とお礼と謝りの電話を入れる。
本当に有難うございました。
泊まりが花園神社近くだった事もあって、夜はゴールデン街へ、城田と塚腰と出掛ける!
無論、一見で入るのだが、2軒目に入ったスナックのママさんが彫り師で、ちょっと盛り上がった。流石G街!
疲れと不安の入り混じった、しかし旨い酒だ。
昼は芝居の稽古、夜は酒。こんな日が今日から五日も続く。贅沢なり!
■10月23日(木)■
稽古は12時より、場所は新宿へ移動。スタジオビーンズ717だ。
役者陣が芝居に少々飽きて来て、役どころがブレ出してきた。長い稽古期間があると、こういう瞬間はいやでも訪れる。
何故か?
役を深めるのでなく、やれる範囲でやろうとするから、どうしてもそうなる。敢えて言うと、自分の力量いっぱいまで来たということでもある。
自らに不満が溜まっているとも言える。それを発散させようとして、やらなくてもいいことをやる。それが登場人物の広がりとして有効な事もあるが、多くはそうではない。
だが、ここからである、多くの有能な役者は恐らくここから少しでも今の自分を超えようとし、そして超えて来たのであろう。無論、演出者の力もあった。
う〜ん・・・僕も自己不満だ!
稽古前、そのあたりを少しでも具体的に伝えようとしたが、果たして、分かって頂けたか!
で、本日もカオルコさん、哲ちゃん、お松くん欠席!
そして夜は連日ゴールデン街へ!
「風の森」というスナックへ入った。そしてそこを出ようとした時、後ろから「長さん!」という声が!
振り向くと、嘗て、大阪でダウンタウンの夕方帯番組「4時ですよ〜だ!」(毎日放送)とかを一緒にやったディレクター浮田哲くんがそこに!
凡そ15年ぶりの再開だ。
その彼は、今はドキュメントを中心に撮っているという。因みに「情熱大陸」は彼の番組だ。
旧交を温め、しっかり芝居のチラシを渡して別れる。
新宿ゴールデン街の夜は逞しい。
■10月24日(金)■
雨だ。その分、寒い。
ホテルの貸し傘を借りて出る。
12時、昨日と同じ「スタジオビーンズ717」で稽古開始。
そして、今日はカオルコさん、哲ちゃんとノブシコブシがいない。
一旦、プロローグから終幕まで行って、その後は顔ぶれにより、四、六、七幕を中心とする。
舞台監督の城田は大阪へ。
付いてくれる作家は塚腰と竹村。後で判ったことだが、ゴッドはこの週、きつい風邪でダウンしてたそうだ。
その他、本番に向けて、より具体的な稽古、用意、修練を行ったが、どんなそれかは明かせない。
でもちょっとだけ、お教えしよう。
採□。合□。□天。□同。化□。□鬱。□情□。正□□。□□。
幾つお判りになるかな?
稽古後は、藤原君、浜浜、塚腰、イーと鍋へ。
そしたら、僕は気が付かなかったが、塚腰が「これ、去年、M−1準決勝の後、城田と三人で来たとこですよ!」と言う。
はははは!その時はこのブログがあんな事になるとは思ってなかった!
■10月25日(土)■
稽古場は阿佐ヶ谷。
12時〜21時。
今日は昨日のメンバーにカオルコさんが加わる。
稽古中も電話連絡が絶えない。
音効、照明さんとの打ち合わせの日をアポイント。
着ぐるみのサイズを連絡。
一部衣装の問題。
大道具の色や大きさや形の確認。
でも夜はお酒だぜ!
今夜は阿佐ヶ谷駅前。
イー、塚腰、浜浜、カオルコさんという、昨日のメンバーの藤原君がカオルコさんに代わっただけという顔ぶれだ。
カンパーイ!
■10月26日(日)■
本日も阿佐ヶ谷。
稽古前に、ノドの痛みを何とかしようと、駅前で内科を探し診療を受ける。
ふと国民健康保険証を見ると、10月31日が期限切れ。危ない危ない。
そうなのだ、僕は旅先へは勿論、大阪でも常に健康保険証を持ち歩いている。そのお陰で、何度か大阪ではない場所で医者に飛び込むことが出来たりもしている。
これは、嘗て三井倉庫港運という会社でサラリーマンだった頃、それは1968年の春から2年半、仲間で山へ行く事があって、その時、リーダーである(確か)和田(義郎)さんから「健康保険証も忘れないように」と言われ、「なるほど、山へ登るという事はそういうことなんだ」と大いに納得して以来、僕の必携帯品になっているのだ。
これ意外と常識だったらスイマセン。
さて、本日のお休みは哲ちゃん、水野くん、ノブシコブシ。
それにメゲズ、最終幕まで、用意した限りのCDで音楽を流して稽古。
何故か譲君が色んな代役を買って出る。特に彼は哲ちゃんの役がお気に入り、いや、多分そうではなく、哲ちゃんの言い回しが好きで、それを真似ながら存分にやってくれた。
和んだが、実は、これもお休みが多い一種の悪い波及ではある。
そして、多分、譲君のストレス発散でもあるのだろう。
18時、早めに切り上げて塚腰と新幹線に乗り込む!
五日連続、集中稽古は終わった。
ラストスパートはこれからだ!
急いで書いた。誤字脱字は後日訂正することにして、ここまでを書き入れる。
今は11月4日の朝5時、14時間後、開演だ。

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