「喜怒哀楽」は人間の感情を言うらしい。そんなことは判ってます。
出典は、『(礼記)中庸』で、「喜怒哀樂之未發、謂之中」とある。
これを読むと、「喜怒哀楽、これいまだ発せざる、之を中と謂ふ」となり、喜怒哀楽を表に出さないことがひとつの価値のように言っている。中という考えや行いが「民に少なくなって久しい」と言われ、この「過不足なく偏りのない」徳は修得者が少ない高度な概念でもある、というわけである。
『中庸』の作者は不明であるが、中国戦国時代の儒学者・子思のものだとする学説があり、それに従うと成立は紀元前400年ごろになる。
つまり、その頃の人々にとっては「喜怒哀楽」が人間の感情の代表的なものであったということになろう。
翻って現在。21世紀の、日本では果たしてそうか?と僕は思うのである。
「喜」「怒」「哀」「楽」
喜びと楽しみ。一般に好ましい要素がふたつ。「怒」と「哀」。好ましくない要素がふたつ。半々だ。
そうだろうか、世の中半分も好ましいことが、いやあって欲しいことが半分もあるだろうか?
例えばあなたの人生は如何?いや、その通り、半分は良いことだと言われるなら羨ましい限りです。
僕の毎日は、どうもそうでない・・・・
はい、僕は地球に、世界に、日本に、人間に否定的です。
紀元前4世紀はきっと良かったんだな。半分も好ましいことがあって。
とはいえ半分は「怒」と「哀」なんだけど・・・・・
そこで21世紀に生きる僕は「喜怒哀楽」を疑い、4つの要素を再考してみた。
実際には、「怒哀」はそのまま、「喜楽」のどちらかを残し、別の何かを入れる作業である。
「喜」は喜ばしい。心の中からの感情だ。
「楽」は楽しい。「喜」に比べると、与えられて楽しいという感情だ。
世間を見渡せば、氾濫する情報。20世紀最大の発明、革命と言われたテレビを筆頭に、あらゆる文化は与えられる文化である。更に今やテレビに取って代わろうかというパソコン、インターネットこそは選ぶ前に与えられた情報である。つまり、現代は「喜」でなく「楽」の時代だと言える。
となれば、「楽」を残して残りの一つ、どんな新入りに入って貰うかである。そして否定的、もしくは悲観的なぼくはそうした概念を候補に上げる。
「苦」「憤」「憎」「怨」「嫌」「恐」「憐」「羨」「妬」「悩」「悲」「憂」「恨」などなどなどなど・・・
この中から、「怒」「哀」に似たものと他の言葉に内包されるものを外すと、
残ったのは! 「苦」「恐」「恨」
さて、この中から最終選考を経て、21世紀の「喜怒哀楽」は!
「苦怒哀楽」!!!!!
苦しいこと、怒りたいこと、悲しいことがあって、時々は楽しいことも、という悲しい21世紀だと僕は思うのですが・・・・
だが、中でも【怒】だ!
僕はこれまでこんな信頼できない、道理のわからない、何を愛しているかわからない、不道徳で、不義理で、下衆な人間を見たことがない。僕は怒っている!
そいつの名は野田佳彦。
悲しいかな現日本国総理大臣である!
僕が彼をそう思う大元は東日本大震災であり、福島第一原発であり、そして大飯原発である。
だが、このところそれら関連のニュースを見るのが億劫になっている。情けないが、「どうせ再稼働になるのだろう」という予感がそうさせてしまうのだ。それは嫌だし、腹立たしい限りなのだが・・・・
あのファッキン橋下徹大阪市長も、前言を軽く翻し、原発にGOだ!
6月1日。「負けたと言えば負けたと思われても仕方ない。変に屁理屈をこねて、ああだこうだ言っても仕方がない」と、 大飯原発の再稼働問題について彼は「敗北宣言」をした。
かねて徹君は、滋賀県の嘉田由紀子知事や京都府の山田啓二知事らと、「脱原発」の姿勢を鮮明にしてきたはずだった。
それが、この変遷ぶりだ。
先ずは昨年夏。
「電力が足りないから原発が必要と言うのは脅し。『サインしなければ、あなたの命はどうなるかわかりません』という霊感商法と同じだ」
今年4月、野田政権が再稼働を押し切ろうとしたとき。
「ストップをかけるには民主党政権を倒すしかない」
そしてこの5月、
「原発がどうしても必要だという場合にも、動かし方はいろいろある。安全基準ができるまで、1〜3カ月の臨時運転という方法もあるのでは」
挙句の6月敗北宣言。
一方、野田君である。
――東日本大震災から1年に合わせて静岡新聞社が実施した県民アンケート調査で、国の要請を受けて昨年5月から全炉停止している中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)について、回答者の5割以上が「再稼働は認めず、廃炉にすべき」と考えていることが分かった――(2012・3・31静岡新聞)
――関西電力大飯原発3、4号機から半径30キロ圏の11市町と100キロ圏の9府県を対象に共同通信が22日までに実施したアンケートで、再稼働に前向きな自治体は、原発が立地する福井県の高浜、美浜の2町にとどまった。野田首相は近く再稼働を最終判断する方針だが、政府の安全基準への不信感や安全規制組織の刷新の遅れなどから、再稼働の前提の「地元の理解」が進んでいない現状が鮮明になった――(2012・5・12共同通信)
そして、もう旧聞に属することではあるが、2011年5月には、
――福島原発事故をうけて、世界中で脱原発の動きが活発になってきました。スイスが2034年までには、すべての原発を廃止にすることを決定し、ドイツは2022年までに、現在電力供給の約23%を担っている原子力発電から脱却する方針で合意しました――
何故、出火元の日本が反省を蔑(ナイガシロ)にして再稼働に踏み切るのか!
野田某の厚顔には怒りしか覚えない!
彼の頭は何の為にあるのか!
彼の心は誰の為にあるのか!
彼には子供や孫はいないのか。
1年前、この‘堂’でも書いたが、定年、退職した人々が放射能の危険性は我々老人の方が少ないし、どうせ短いこの先だからと団結し汚染地域に入ったのだった。
また汚染地域では、子供だけを避難させたり、家族を逃しひとり家計と仕事の為にその地に残った父親たちは少なくなかった。
彼奴は、野田愚彦は子供たちを、つまり日本の将来をどう見ているのか。どうしたいのか。というか、そういう先見や観点や思想はお持ちなのか?
彼は孫(いるのか知らないが)に原発の事を何と言っているのだろう。怖いもの見たさで、聞いてみたい気がする。僕の想像を超えて、絶賛している野田ろうか?
野田鬼への限りない怒、怒、怒、怒、怒、怒、怒、怒・・・キリが無い!
そうこうしていると、今日6月16日、とうとう大飯原発再稼働に政府がGOを出した。
これは政治なのか!
こんな国の、そして国民の明日を思わない決定は!
それは誰が誰の為に成したのか!
この国はいつもそうだ。富める者が富める者の為に成す!
野田獣の顔が汚泥に見えて来る。汚泥顔、いや汚泥人だ。汚泥岩だ!
(お断り)変換ミスがあるかもしれません。
【哀】は、例えば「名張毒ぶどう酒事件」の再審拒否だが、勿論「怒」でもある。
一方で「東電OL殺害事件」は、ゴビンダ。プラサド・マイナリ被告の再審が決定した。だが、始めから彼を犯人と決め付けていた捜査は真犯人を逃すための捜査だった訳で、彼の取り上げられた15年間を思えば怒りが当然のことなのではある。
【苦】は頗る個人的だ。
(仕事)(金)(恋)(笑い)(人)(病)(城田)・・・愚痴はとめどがなく、しょうがなく、甲斐もないものだ。ここに書くのはお許し願いたい。
そして、せめてもの【楽】!
それは僕の場合三日後に控えた「コント衛門」5〜面構え公演〜あと50回!であります。
よくよく考えると、「コント衛門」は【苦】かもしれませんし、【怒】でも、【哀】でもあるような気がします。
先ずは再再度になりますが出演者です!
★帽子屋・お松 (吉本興業・ピン芸人)
★松本時代 ( 同上 )
★大西ユースケ ( 同上 )
★ヒコロヒー (松竹芸能・ピン芸人)
★ライフバーナー (吉本興業・漫才コンビ)
清友 学
くすみバーナー
★男性ブランコ ( 同上 )
浦井悟弘
平井勝昌
★WHYNOT (お笑い作家)
原井亮宣
かわら長介
そして、今回は全10本!上演順に!
@「それぞれの空」 作・田中亮治
A「思い出すは・・・」 作・上野大輔
B「コントします」 作・田村康介
C「浮気調査」 作・高山拓志
D「にせまたせ」 作・上野大輔
E「プロの殺し屋」 作・田村康介
F「バカ変換」 作・かわら長介
G「出所」 作・高山拓志
H「質屋」 作・上野大輔
I「エントリーNo・3779」
作・;かわら長介
三日後、6月19日が本番日であります。
18時半開場 19時開演
前売り 1500円 当日 1800円
場所は『道頓堀ZAZA House』!
※地下鉄なんば駅(梅田寄り改札口を出る)から歩いて5分!
あの「食い倒れ人形」のあるビルの地下1階です!エスカレーターでどうぞ!
皆様のおいでを、お待ちしております!

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