GWホビーと初めて出会ったのは、中学に上がってすぐだった。田舎ではミニチュアやTRPGが売られている店は一軒だけだったが、友人と一諸にD&Dにハマり、その延長線上にシタデルミニチュアがあった。その店のシタデルミニチュアの取扱数は微々たる物だったが、財布も乏しかった。
高校でもTRPGとミニチュアの趣味を、一時札幌に住んだ時も相変わらず続けていた。札幌のPARCOにはポストホビーが入っており、タリスマンやナイトホラー等・・・.全てのシリーズが入荷されている訳ではなかったが、それでも夢中になってブリスターパックを漁っていた。ラルパーサやRAFMといった他ブランドのミニチュアも素晴しかったが、シタデルミニチュアの出来は抜群だった。
その後、手伝う事になった家業を活用し、コレクションを進めた。実家は零細だが会社組織であったため、交渉して輸入代理店からメタルミニチュアを直接仕入れ始めた。取引を始めてしばらく経った頃、ウォーハンマー第三版の売込みがあった。当時のゲーム仲間とも相談したのだが、最少発注数が国内で6個必要だった事と、日本言版が無いという二点のマイナスが大きく、発注には至なかった。タリスマンやダンジョンクエスト等のボードゲームや拡張キットは欠かさず買っていたが、いつしか趣味の主軸はミニチュアのコレクションから離れていた。
ある日、近所に新しくできたプラモ屋で見つけた一冊の本−「ウォーハンマー入門/趣味人への道」−を買った。紹介されていたのはウォーハンマー・ファンタジーバトル第五版。生憎そのショップで売っていたのは小さなユニットボックスのみで、メタルミニチュアや大型モデルは幸いなことに、取り扱っていなかった。具体例は挙げられないものの、「趣味人への道」から受けた影響は大きいと断言できる。
上京してすぐ、とあるゲームショップでウォーハンマー・ファンタジーバトル第六版のイントロゲームを体験した。当時のGWでは取扱店に出向いて製品を紹介するアウトライダーという営業職があり、その方から誘われた格好だ。ゲーム自体は思いの外楽しく、その場でケイオスロード騎乗(スラーネッシュ)と(パッケージに載っていたデモネットが売り切れていたため)ケイオスウウォリアー・ユニット、組立用工具一式を購入した。翌日、アンダーコートスプレーとメガペイントセット(全色と筆のセット)も購入。直後、スターターボックスやアーミーブック等も購入。ミニチュア趣味を抑えていた反動か、沼に自ら沈みに行く格好となった。
続く

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