9月25日は小出しにしながら現地からの実況投稿をしつつ、尼崎市の園田競馬場で開催された「スルッとKANSAIバスまつり」へ行ってきました。
地元のひろしまバスまつりは?なんて思われそうですが、こちらは単純に仕事で都合が合いませんでした。去年も今年も祝日開催だったようで・・(−−;
ということで今回はそのまとめ記事(兼旅行記)としたいと思います。
今回の遠征では往復共にバスを利用したのですが、往路ではツアーバス、復路では高速バスの「神戸エクスプレス」に乗っています。ツアーバスの方は2,900円という低価格に惹かれたのをきっかけに選択肢に入れ、そのまま利用決定となりました。
そして24日22時過ぎ。広島駅新幹線口で受付を済ませ、乗ったのはこの車両。

▲総企バス 広島200か13-82 日野セレガ
豊平の方に本社を構える総企バスの車両がやってきました。貸切系メインの事業者ではありますが、旧山県郡エリアの広電バス廃止代替路線も運行しています。確か元ボン・バスの車両が活躍しているという話も聞いたことが。
それにしても、ツアーバスの車両と言えばかなりくたびれた車両が来るなんてのが相場でしたが(
こちらの記事の最後の方を参照)、今回は運が良かったようで・・。

▲福山サービスエリアにて。
今回は運賃重視という事で、JRバスの「青春ドリーム」系を意識したと思われるプランで発売されていた便に乗車しています。そのためトイレ無し4列シートという観光バスの標準的な装備が施されていますが、新しい車両というだけで随分快適に感じました。元々4列シートの夜行に慣れているというのもありますが、やっぱり長距離乗車を前提に設計されている車両ですし・・(−−
ちなみに乗車時はほぼ満席での運行でしたが、気になる車内マナーの方は意外と良いように感じました。運転の方も丁寧で、二人乗務で高速道区間でも80キロ〜90キロ巡航と、比較的穏やかな走行でした。そしてブランケットも各座席に備え付けているという配慮も。
しかし、あくまでバスツアーなので運行会社はバラバラですし、サービスの良し悪しは便によっては全く別のものになるかもしれませんね。個人的にはまた遠出することがあれば地方発限定で選択肢には入れよう・・と思っています。

▲福山サービスエリアでは20分と言う比較的長い休憩時間があったので、ここで遅い夕食を取りました。今回は仕事→帰宅→出発という詰まったスケジュールだったので、途中で食べる時間がありませんでした。
それにしても0時過ぎの今から寝ようか、という時間にチャーハンを頼むというのもどうかしていますね。しかもこれ、食べ始めたあとに撮ったし・・(汗
そして翌朝は予定(6時到着)より少々早い5時30分ごろ、大阪駅付近に到着しました。

▲それからしばらく大阪駅周辺をぶらついたのですが、しばらく行かない間に様子が様変わりしていました。高速バスターミナルは何処へ?画像の場所からはバス停や待合所と言った設備が撤去されていました。

▲駅構内で一枚。空港みたいです。

▲まだ走ってた。きたぐにも存続が危ういとは言われますが辛うじて残っているみたいですね。
他にも大阪駅関係の画像は撮影していますが、記事後半の方で色々掲載したいと思います。
軽い朝食を付近で取った後、7時を過ぎてやっとバスまつり会場への移動を開始しました。
バスまつり会場の「園田競馬場」へは阪急電車の園田駅か福知山線(宝塚線)の猪名寺駅が便利・・と聞いており、行きは福知山線を利用しています。

▲来たのはこの車両。221系か207系か・・と期待していたら113系でした。どうも日常感が抜け切れないまま、猪名寺駅まで移動。
猪名寺駅からは徒歩で会場まで向かいました。後で知ったのですが、この区間はバス路線があったようで。。

▲歩きながら見かけたもの。兵庫名物(?)とよく言われる「市内全域」の補助標識。

▲のんびり歩くこと約30分、園田競馬場に到着しました。広島と参加事業者数が違うだけに相当並んでるか?と思っていましたが、意外とそうでもありませんでした。しかし会場直前は相当な列が後ろに出来ていました。
関西弁や阪神ネタの会話に囲まれつつ10時の開場までのんびり待ち、ようやく会場に入りました。
まずは物販ブース一押し商品の事業者限定バスコレ(阪神バス・南海バス)を入手し、それから各車両の撮影に回りました。バスコレはかなりの行列が出来た割に即完売・・ということは無かったようで、昼前頃までは残っていたのを確認しています。
バスコレ画像は最後とし、まずは展示車両の画像を掲載。

▲阪急バス 大阪200か31-86 三菱ふそうエアロスター 茨2980
会場お膝元の阪急バス。社番の「茨」は茨木営業所所属の車両を表すそうです。

▲しずてつジャストライン 静岡200か・854 日野セレガ
今回の展示で驚いた車両の一つ。なんと静岡県からしずてつジャストラインの参加がありました。夜行便で使用されている最新型のセレガの展示でした。静岡ナンバーを当サイトならびにブログで掲載するのは初めてのような気が・・。
余談ですが、この「しずてつジャストライン」というのは愛称ではなく、正式な社名だそうです。

▲和歌山バス 和歌山200か・271 日野セレガ
続いて高速車の紹介。和歌山県からは南海グループの和歌山バスが参加しました。

▲この車両は車内が解放されており、地元小学生の描いた絵が展示されていました。普段なら一番に綺麗な車内・・と思うところですが、今回は即座に「あ、さっき大阪まで乗ったバス」と感じました。よくよく考えれば座席周りはこれと同じなんですよね。

▲奈良交通 奈良200か・388 いすゞエルガミオ
観光マスクの変り種車両。場所柄、定期観光系の路線で運用されているのでしょうか。

▲高槻市交通局 大阪200か31-77 三菱ふそうエアロスター
先に掲載した阪急バスと近いナンバーの車。間近でじっくり眺めたのは初めてです。

▲南海バス 堺200か・・52 日野セレガ
ご当地ナンバーの「堺」を付けた車両。初めはどこのバスかよく分かりませんでしたが、いわゆるリムジンバスは別の塗装が採用されているようです。この車両は未開放だったせいか、比較的見物客が少なく撮影しやすかったです。

▲神戸市交通局 神戸200か・444 いすゞU-FTR32FB改
神戸市営からはボンネットバス(の復元車)が展示されていました。後で知ったのですが、この車両はトラックをベースにしてボンネットバスのいすゞBXDをイメージして製造されたようです。その他も色々な事情があったようで、こんな外観でありながら実態は平成5年製造の改造CNG車・・という妙な事になっています。

▲運転席周り。メーター周りはベース車の香りを強く感じられます。

▲こちらもベース車そのままなのか、6速MTが搭載されているようです。でも配列が左右逆ですね。

▲天井周り。路面電車みたい。

▲この手の資料(素材)も集めてきました。ペーパークラフトの更新も久しくなっていますからねえ・・。

▲伊丹市交通局 神戸200か・365 いすゞキュービック
実は帰宅し調べるまで謎の多かった車両。エルガなのかキュービックなのか全くわかりませんでしたが、どうやらこの車両はキュービックの末期に製造された特別仕様だそうで、ごく少数の事業者のみに導入されているようです。外観は顔以外がエルガとそっくりだったので、てっきりバケルトン的な車両かと思いました・・(汗
続いては、会場の外へ移動。このイベントでは園田競馬場の外でも何台か車両が展示されていました。

▲特殊車両の展示とのこと。ふと事業者名に目をやると、関西とは関係のない事業者ばっかり。

▲関東バス 多摩200か18-01 日野ポンチョ
どの事業者も意外な地域からの参戦ですが、なんとはるばる東京からの参加となった関東バス。まさかここで多摩ナンバーなんて見かけるとは。

▲行先表示機の対応表。当たり前ですが中央線沿線の駅名がずらっと並んでいます。

▲西日本鉄道 福岡200か・554 西工96MC+日産ディーゼル
東京に比べたら比較的近場だとは言え、やはり遠路はるばるの参加となった西鉄バス。博多の市街地を周る循環バスが展示されていました。

▲両備バス 岡山200か10-24 三菱ふそうエアロスター
岡山からは両備バスの「ソラビ」が参加。去年、
ふくやまバスまつりでも展示されていました。

▲岐阜バス 岐阜200か・・・1 メルセデスベンツCITARO-G
地域で言えば一番関西に近いイメージですが、岐阜バスからは全国的に希少な連接バスが展示されました。

▲連接部分を外から。幌部分が長いですが、これまた路面電車みたいです。

▲車内から。これだけ見るとバスだとは思えませんね。
普通なら絶対に顔合わせをすることが無いような組み合わせということもあり、4台のみの展示スペースながら充実した撮影が出来ました。
そして会場内で滞在する事約4時間、園田競馬場を出てバスまつり会場を後にしました。

▲帰りに乗ったシャトルバス。阪急バスで至って標準的なエアロスターに当たりました。

さてどこへ行こう・・等と考え園田駅で食事を済ませ、ひとまずは阪急電車で梅田(大阪駅)へ戻りました。

▲駅名板。しばらく前までの広電のものと似ていますね。

▲久しぶりの撮り鉄。腕が落ちているなぁ・・(−−

▲園田から梅田まで、3000系と呼ばれる車両に乗車。なんと103系とほぼ同世代の1964年に登場した車両だそうです。外観から痛みは全く感じられません。

▲乗車してみると車内が暗い・・と思い見上げてみると照明が切れていました。理由は分かりませんが、梅田に付く頃には点灯されていました。

▲梅田駅にて。整然と並んでいます。

▲阪急電車と言えば思い出すのが、阪急マルーンで塗装されたピカピカの車体。どうやってこの艶を保っているのでしょうねえ。
再び大阪駅に戻ってからは、様変わりした大阪駅ビルを一回りしてきました。

▲確か御堂筋口の方から入っていったときの風景。とにかく広い。

▲この手の高層建築物(と言うのでしょうか)って見上げても足がすくみます。
これでも建物内の一部。

▲親切に階層表記がありますが、位置感覚は狂ったまんまです。

▲もう一つか二つエスカレーターを登っていくと、ようやく屋外の風景が見えてきました。

▲さっきまでの風景から一転し、緑鮮やかな景色が目の前に。「和らぎの庭」と呼ばれる、和の風景を取り込んだ広場だそうです。これで10階。

▲散策しつつふと後ろを向くと、また階段の登場。

▲ネーミングもさることながら「軽いハイキングコース」の表記。これは登るしかありませんね。

▲階段を登ること約3分。思いの外あっさり到着しました。

▲ちょっと階段を降りますが、ここでまた都会らしからぬ景色が飛び込んできました。

▲どうやら、ここがさっきの画像に写ってた「天空の農園」と呼ばれる広場だそうです。文字通り屋上にある農園ですね。

▲あっ、何か出来てる。

▲さすがに広場の周囲は畑では無く、花や木が植えられていました。この辺りは屋上緑化ぐらいに考えれば自然ですね。なかなか上手く撮れない。

▲草木を愛でつつ大阪近郊の風景を一望できます。これは北西(尼崎・宝塚・六甲山)方面を眺めた風景。梅田スカイビル(画像左手)の奥辺りに六甲山が見えているはず。
一番高い場所にある広場を堪能した後は降りて行き、改札を抜け大阪駅ホームへ入りました。

▲その途中、トイレに寄ろうと屋内に入ると面白そうなお店が。色々な鉄道グッズを販売していました。廃品もいくつかありました。

▲こちらは16時2分に撮影したものですが、この時期だと既にブレの不安が付きまといます。ターミナル駅で走行写真を撮る、というのも無謀ではありますが・・(汗
大阪からは帰りのバスの「神戸エクスプレス号」に乗るため、三ノ宮まで移動しました。ここでの移動は新快速を利用したのですが、尼崎を過ぎた辺りで居眠りし気が付いたときは既に三ノ宮駅へ入線していました。危うく乗り過ごすところでした。

▲三ノ宮駅。下車した記憶があるようなないような。
三ノ宮に到着したのは17時前のこと。時間があれば神戸まで出て北野地区を周ろうかと思っていましたが余裕が無さそうだったので、バスの発車時刻まで駅周辺をぶらぶらとしてきました。

▲三ノ宮バスターミナル。神戸エクスプレスはここから出発するようです。ひとまずは一番に乗り場を確認し、それから散策へ。

▲神戸市営バスのエアロスター。つくづく渋いカラーリングです。そして背景には見覚えのあるバスが。

▲バスターミナル前で見かけた両備バスと伊予鉄の車両。伊予鉄のセレガは「愛媛200か50-01」というナンバーを付けているのですが、これはひょっとして愛媛200ナンバー(字体変更後)のトップナンバーでは?

▲神姫バスのエアロスターM。観光マスクの車両ですが、丸目はすっかり見なくなりました。

▲同じく神姫バスのエアロバス。神姫バスはふそう車を多く所有しているようです。

▲今度はエアロエース。比較的近距離へ向かう路線で運用されているようです。
周辺で撮影するうちに日が暮れて行き、18時20分ごろになって広島へ帰るバスが到着しました。先にも書きましたが、帰りは広交観光と神姫バスが共同運行する神戸エクスプレス号を利用しています。

▲乗車した車両。12年式のエアロバス(広島200か・276)がやってきました。トイレ装備の4列シート車です。
行きにほぼ新車同然なセレガに乗った分くたびれた感じは否めませんが、シートピッチは広く設計されておりゆったりと過ごせました。
ちょうど日曜日の夕方に出発する便という事もあり、こちらも満席に近い状態での運行となりました。
そしてバスは定刻通り18時30分に発車。ここからはもう広島に帰るのみです。

▲帰りは1B席と言う、最前列の通路側の座席に当たりました。思いつきで行ったように書いていますが、ちゃっかり切符自体は一か月前に用意していました(笑
バスは阪神高速から山陽道に入り、西へ走ること約3時間半。バスはほぼ定刻で終点の広島バスセンターに到着しました。到着は23時前だったこともあり、下車後はまっすぐ自宅へ帰りました。
さて、最後になりましたがこちらで今回購入したバスコレの画像を掲載します。

▲左が南海バス、右が阪神バスの限定セット。南海バスは新旧路線車両、阪神バスは現行型の高速・一般路線車両の組み合わせで登場しました。どちらも非常に美しい塗装で再現されています。

▲この中で気になったのが阪神バスのエルガ。第7弾で登場したエルガですが幾度かの金型変更を行ったようで、なんと方向幕窓部分にクリアパーツが追加され、曲面を描いた方向幕窓のガラスがより実感的に再現されていました。他のモールド等の表現も繊細になっており、つくづくバスコレの出来には感心させられます。