旅行記その3。函館観光を終え、寄り道しながら新潟方面へ向かいました。
8月19日日曜日
この日は函館を朝一番に出る列車に乗り込み、函館の街を後にします。
6時過ぎの列車に乗るべく、宿代わりのネットカフェを出たのは5時過ぎのこと。ネットカフェの所在地が函館駅から少々離れたエリアにあったので、一人旅初めての「
旅先のタクシー利用」にて函館駅へ向かいました。
私が旅行で広島から来た・・という話から乗務員さんとの会話が始まり、道中では雪国にまつわる話を色々と耳にしました。気候のお話、漁のお話、海峡にまつわるお話。「札幌の方はもっと涼しい」といったものから「(対岸の)大間の人は青森市内ではなく函館市内まで出かける」といったような、その土地にまつわる面白い話を聞きながら函館駅までの時間を過ごしました。

※画像はイメージです
そして、もう一つ気づいたこと。
それは、函館を含む東北北海道地区のタクシーは、現在でもマニュアル車が存在しており、しかもその稼働率が異常に高い・・ということです。
私が乗ったタクシーも、見事その通りでマニュアル車のトヨタ・コンフォート。これも乗務員さんに聞いてみると・・やはり「寒冷地」ならでは、オートマチック車だと冬場にトランスミッションの調子が変化する、雪道での発進時に空転が発生しやすいといった理由で、マニュアル車のタクシーが多く採用されているそうです。
そういえば、函館市内観光中には乗用車のマニュアル車も多く見かけた覚えが。そして、何故か「マツダの軽」が異様に多く走っていました。
早朝ということで10分か15分ほどで函館駅に到着し、駅構内へ入りました。
ちなみにネットカフェの料金は1,200円(6時間利用)、タクシーの料金は1,970円。貧乏旅行の筈ですが、あれ・・?
<函館0606→上磯0631 函館・江差線1150D>
乗車車両:キハ40 1801

▲18きっぷは三日目。方向的には「帰り」、でも行程自体はやっと前半が終わったところ。移動の表現に悩みます。

▲五稜郭駅付近で見かけた50系客車。色あせた状態で留置してありました。

▲上磯駅に到着しました。
朝一番の列車で青森へ戻る場合、この1150D列車ではなく後続の函館6時53分発の列車に乗れば、そのままスーパー白鳥に乗り継げる木古内駅まで乗って居られるのですが、あえて途中下車して知らない街をぶらついてみるのもいいだろう・・と思い、途中駅止まりとなるこの列車に乗車しました。

▲上磯駅駅舎。大きくはありませんが、折り返し設備やみどりの窓口が設置してあり、一通りの施設が揃っている駅となっています。

▲海のそばに位置する駅ということで、海沿いまで出てみました。北海道らしく交通量が少なくて広い国道。
「中央分離帯」や「停止線」の標識なんてわざわざ設置する意味があるの?などと思ったのですが、ひょっとしてこれは積雪時の目印になるのでしょうか。

▲行き交う車を眺めていると、バスがやってきました。画像中央の小屋はバス停待合室。

▲海岸へ出てみました。漂着物がいっぱい。
海岸を歩いてみたり、近くのコンビニでおにぎりを調達して時間を過ごし、再び上磯駅まで戻りました。余談ですが、このおにぎり以降まともに食事を取れるのは次の日の朝に。。
<上磯0715→木古内0754 江差線120D>
乗車車両:キハ40 734

▲これが、函館駅を朝二番目に出る列車。同じような18キッパーが多いようで、意外と乗車率が良かったです。ちなみにこの734は二日目の晩、木古内から函館まで乗った車両。
<木古内0804→蟹田0850 海峡線4020M特急スーパー白鳥20号>
乗車車両:サハ789-104

▲何故かこの日は18きっぷを写し込ませた画像がいっぱいありました。
<蟹田0857→青森0943 津軽線332M>
乗車車両:クハ700-9

▲本州に戻り、再び701系のお世話になっていきます。
青森駅では次の列車まで時間があったので、駅前へ出て周辺を散策。

▲青森市営バスの車両。市営バスだけあり、青森駅近辺では姿をよく見かけます。

▲こっちは弘南バスの車両。弘南バスは弘前市内がメインの営業地域となっているようで、青森駅ではあまり多く見かけません。

▲駅構内に入り、「撮り鉄」も。昨晩に東京を発った特急「あけぼの」(上野〜青森)の客車が回送されようとしていました。「トワイライト」等の豪華列車を除くと、定期運行の客車寝台列車では唯一の存在となりました。

▲「HB-E300系」なるイベント用の車両。ハイブリッド型の気動車だそうです。
<青森1035→追分1337 奥羽線650M>
乗車車両:クモハ701-12
画像は無し。秋田行きの列車ですが、手前の追分駅で列車を降りました。
<追分1342→男鹿1420 男鹿線1133D>
乗車車両:キハ48 544

▲ここから寄り道。秋田から男鹿半島へ向かう男鹿線に乗車しました。

▲男鹿駅。工事中でした。

▲「男鹿」と言えばやはり「なまはげ」を思い出す方も多いのではないでしょうか。男鹿市をはじめとする周辺地域で根付いている伝統行事です。
ここでは一時間ちょっとの時間があるので、どこを歩こうか・・などと考えていると、ちょうどよくレンタサイクルの貸し出し拠点(観光案内所)があったので、そこで自転車を借りて海沿いを走る事にしました。なんか今回は、海を眺める機会が多いですね(^^;

▲借りた自転車と日本海。観光案内所で勧められた「鵜ノ崎海岸」までひとっ走りしました。マウンテンバイクというものに随分久し振りに乗りましたが、フレームの位置が高くて乗り降りに苦労します。
高校生の時は己斐から観音までママチャリでカッ飛ばしていましたが、さすがに感覚が鈍っているのと、旅の荷物満載(前カゴに入っています)で乗り慣れない車型だったせいか、あまり調子良く走れませんでした。

▲海岸一帯は海水浴場にもなっているようで、多数の行楽客を見かけました。いわゆる幸せな光景が広がる中、荷物満載のレンタサイクルと汗だくの野郎一人・・さぞかし異様に映っていた事でしょう(−−:
戻りの列車の時刻の都合上、少し写真を撮った後にすぐ撤収し、男鹿駅へ戻りました。
<男鹿1556→秋田1655 男鹿・奥羽線1138D>
乗車車両:キハ48 1502

▲男鹿線は専属の車両が活躍しているようで、車体になまはげ入りのロゴが貼り付けられています。

▲車内の様子。ロングシートに換装されており、中央部分は座席も取っ払ってあります。普段は寒く感じる列車の冷房も、さすがにサイクリング後だけあり心地良く感じました。

▲「てんのう」「ふなこし」・・呉線沿線みたいな地名が揃っています。
<秋田1740→酒田1933 羽越線552M>
乗車車両:サハ701-11

さて、ここからはひたすら新潟へ向かい移動していきます。701系ももう慣れたものです。

▲列車移動してる時に眺める夕日、一瞬の出来事のように思えます。
<酒田1939→村上2200 羽越線834D>
乗車車両:キハ40 582
何故だか
特定の車両にばかり乗り合わせる機会が多くあるこの区間。今回は未乗の車両でしたが、途中駅で向かいのホームに入り込む姿を見かけました。謎の巡り合わせ・・(笑
<村上2221→新潟2331 羽越・白新線952M>
乗車車両:クモハ115-1062

▲手前側が酒田から乗った列車、奥側が村上から乗った列車。前後に並ぶ形で入線しました。
時刻通り23時31分、無事新潟駅に到着。
ここからは、やっと「ムーンライト」のお世話になります。そういや、新潟から乗るのって初めてだ・・
<新潟2336→大宮0426 信越・上越・高崎線 快速MLえちご>
乗車車両:モハ484-1088

▲最初の旅行記でも書きましたが、今期の「ムーンライトえちご」は、定期時代と同じ485系が運用入りしています。よく利用しただけに、車内メロディの「春の歌」がとても心地よく聴こえました。
さて、こちらで写しているのは4号車の上り最後尾座席(16番)。当初、指定券の購入時にシートマップを眺めていると4号車の最後尾が15番で表示されていたので一番後ろになると思い切符を購入していました。ですがいざ乗ると丸々一列空いた16番の区画が。新潟県内では誰も乗ってなかったので、予備席に充てられていたでしょうか。

▲そして翌朝、無事「大宮」に到着。今回は大宮駅で下車したのでした。
以上で四日目の旅行記はおしまいです。
次の記事では、大宮を発着点とする
(予定だった)五日目の様子を紹介したいと思います。
小さい文字には、果たしてどういう意味が・・?