6月17日の記事でチラ見せし、ひっそりやっているツイッターで実は道中の様子をこっそりお伝えしていた「ベタベタ名所めぐり」。
写し込んでいたきっぷの通り、阪和線〜紀勢線利用により紀伊半島を一周しながら、1泊3日の行程で南紀方面への旅行へ出かけてきました。
ということで、あれこれ撮影画像を載せたいと思います。
前回、2月ごろに乗り鉄と称してちょっとしたお出かけをしてきました。その時は仕事上がりの足でそのまま出かけましたが、今回も同じく仕事上がりでそのまま南紀旅行へと出発。そのため、旅のスタートは夜行バスで始まりました。
長くなりそうなので「続きを読む」のリンクで本文へ続きます。
6月18日(火)
<広島駅2315→OCAT0623 高速バス・山陽D広島2号>
乗車車両:なにわ200か・377 三菱ふそうエアロキング

▲何だかんだで高校生のころから年に何度かはお世話になる広島大阪間のJRハイウェイバス。もうどれが乗った事のある車両か分かりません(笑
今回は個室感の強い1階席を利用。仕事上がりで程よく眠気が来たのか、山陽道に入ったあたりで記憶が途切れ、その次に目が覚めたのは宝塚トンネルの辺りでした。
OCATでバスを降りて洗面を済ませ、JR難波からは今回の旅行のメイン利用である鉄道線のお世話になります。
ちなみにこの日は、夕方までに宿泊予約をしている勝浦温泉(紀伊勝浦駅)まで行かれたらいいという気楽な考えだったので、利用列車の計画は全く立てず、行きあたりばったりで行動しています。
6月19日(水)
<JR難波0624→天王寺0632 関西線1712K>
乗車車両:モハ200-153

上記の計画の通り、「とりあえずホームに停まってた」王寺行きの201系に乗車。天王寺まで行きました。

▲いつの間にかLED行先表示機が搭載されています。この編成に限らず、アーバン地区の多くの201系に搭載されていました。

▲一度天王寺で降りて軽い朝食を取り、改めて入場。ここから事前に購入していたきっぷを使おうと改札機に突っ込むと、ややこしい経路のせいかエラー反応が返ってきました。
以下、有人改札でのこと。
私「阪和線紀勢線で名古屋へ出て広島へ・・」
係員A「おかしいですねー経路も日付も間違いないし」
私「最短経路じゃないから引っかかったんですかねー」
係員B「同じ経路のきっぷを用意したのでこれで試してみてください」
という心温まるやり取り(?)をしながら、天王寺駅で同一の経路・区間のきっぷを用意されて改札機に突っ込んだのですが、やはり同じようなエラー反応が。
係員B「変ですねーお客さまお急ぎですかねー?」
私「いえ全然急がないです」
係員C「経路や日付に間違いないはずなんで入鋏印入れときますねー」
・・原因は分かりませんでしたが、こんなやり取りを交わして無事駅構内へと入ったのでした(笑
朝ラッシュで忙しい上ターミナル駅なのに丁寧な対応、見習わなければ。。
こんな調子で呑気に移動してたら、乗る予定だった列車ののりばを間違えるという失態を犯し、けっきょく乗ろうとした列車より30分ぐらい遅い列車に乗り込み、和歌山まで下ったのでした。。
<天王寺0805→和歌山0923 阪和線5517H 紀州路快速>
乗車車両:モハ223-2515

▲本線系統での印象が強い223系。でも元々は阪和線でデビューした形式でしたね。阪和線の利用自体も今回が初めてだったので、本線を走る223系とちょっと違う内装、そして初めての風景を楽しみつつ和歌山まで移動しました。
もっとも、和泉府中を出た辺りから記憶が・・うたた寝してました(汗
和歌山駅では途中下車し、近場にあった和歌山城へ足を延ばしました。

▲駅前からバスが出ていたのでさっそく乗車。この近辺は南海グループの和歌山バスが多く走るエリアです。

▲座席に座り、ふと窓側を見るとアームレストがありました。心憎い装備ですね。
5分ほどだったか、バスに揺られて和歌山城のふもとへ到着しました。

▲肝心のお城の外観を撮影してなかったので、こんな画像でご勘弁を・・(汗
敷地内へ入り・・

▲何かの解説。よく読んでみると、石垣の工法についてあれこれ書かれていました。

▲だいぶん前に金沢城を眺めて以来気になっていたのですが、石垣の工法にもいろいろあるようで、画像左側のように石材を綺麗にカットして積み重ねたもの、加工してない石そのものを積み上げたものなど、整備された時代によってこの辺りの造りが異なるようです。
城の歴史はあまりよく分かってない癖に、こういう変なところはじっくり観察してしまう性分なのです・・(汗

▲和歌山城の建物は多くが復元により再現されたものらしいのですが、お城の南東方向にある、岡口門と呼ばれてる立派な門。数少ない、江戸時代から残る建造物だそうです。
城の中をぐるっと周り、お城を出た頃には11時過ぎ。再び和歌山駅に戻り、列車で南下したのでした。

▲帰りに乗った和歌山バスのキュービック。3連テールとT字窓が豪華そう。

▲豪華なのは外観だけじゃありません。貸切兼用車なのか、車内にはシートベルト付きのハイバックシート、布製カーテン、ライン型の照明など、手の込んだ内装を誇る車両です。
・・地元でいう所の広交よりもグレードが高いです(−−;
<和歌山1145→御坊1252 紀勢線345M>
乗車車両:モハ116-24

▲これまた豪華内装でおなじみの117系のお世話になりました。今回の車両運はなかなか良いようです(笑
平日日中の列車だからか乗車率は非常に低く、和歌山発車地点で1両に10人程度、途中駅でだんだん降りて行くうちに終点の御坊近くでは私一人だけになりました。
車内を巡回していたベテラン格の車掌の方に「一人旅?気を付けてねー」と声を掛けられるなど、これまたのどかな移動時間を楽しめました。

▲阪和線と同じく、紀勢線も初めての利用。車窓風景からこんな海の景色も見えれば・・

▲意外な事に工場が立ち並ぶ地域もあり、風景が目まぐるしく変わってきます。
御坊駅に降りた私。この日の行程は基本的に無計画ながらも、唯一この御坊だけはあらかじめ下車する目的がありました。その目的というのは・・

▲御坊駅と御坊市内中心部を2.7キロを結ぶという「紀州鉄道線」への乗車。
この紀州鉄道線というのは、御坊駅から南の市街地方向へ伸びる私鉄の路線。なんでも国内で有数の「営業路線の短い鉄道」に含まれるそうです。
恥ずかしながら、私は名前をちらっと聞いたことがある程度の知識しかありませんでした。
旅行前に、通り過ぎる地域の地図を眺めていると「やたら短い私鉄がある」という事に気付き、どうせなら今回乗ってみよう!と思い立ち、いい機会なので紀伊勝浦に下るまでの行程に入れようと決めたのでした。

▲車内で運賃精算を行うと聞いたので、とりあえず停まっていた小さなディーゼルカーに乗車。いわゆるレールバスと言われる類の車両ですね。
ほどなく動き出して、しばらくはさっきまで乗っていた117系と並走しました。

▲列車は路面電車にも先を越されそうなのんびりペースで進みます。速度計を眺めていた限りでは、全区間で20キロ〜30キロを維持して走っていました。
画像は車庫を併設する紀伊御坊駅。

▲所要時間約8分。終点の西御坊駅に到着しました。時間もたっぷりあるので、列車を降りてからは周辺を少し散歩しました。

▲ホームの様子。広電で見た事がありそうで無いような、コンパクトながらも待合室や出札窓口が揃った立派な建物が併設されています。

▲車止めの先へ足を踏み入れてみると、廃線とぼしきレールの跡。

▲駅の外へ出ると、のどかな商店街が軒を連ねています。

▲しばらく歩くと国道42号線へ出てきました。いいくたびれ具合の建物です(笑

▲軽く散歩してたつもりが、いつの間にかさっき乗ってきた列車が戻ってきました。

▲特急列車みたいなサボを発見。
少しばかり御坊の市街地を散歩し、再びのんびり走るレールバスに揺られて御坊駅へ戻りました。
<御坊1418→紀伊田辺1500 紀勢線2359M>
乗車車両:モハ224-5018

引き続き紀勢線で下りますが、今度は打って変わって最新技術を惜しみなく搭載した最新鋭車両、225系のお世話になります。和歌山以南でも走ってるんですねえ。

▲車内の様子。海側に一人掛けの座席が並んでいます。阪和線のような混雑路線では重宝するそうですが、この辺りまで来ると、一人掛けの席は窮屈な思いをします。本当だったら四人掛けのボックスを確保したかったのですが、海側の景色を眺めたかったので止むを得ず一人掛けの席へ。。
混雑状況にもよりますが、私は他人が隣や前に座ろうと全く気にしない性格。日常の交通機関でも空席が出たら真っ先に座るのですが、この辺りは好みが分かれそうですね。

▲印南駅の車窓名物らしい「かえる大橋」。これまたちょっと難解な駅名の「印南」・・読めますか?

▲切目〜岩代間あたりで撮影した風景。紀伊田辺以南も海岸線に沿って走る区間が多く、荒波を眺めながらの乗り鉄を楽しめます。
<紀伊田辺1507→紀伊勝浦1642 紀勢線63M 特急くろしお13号>
乗車車両:クロ380-5

この日はずっと普通列車ばかり乗ってましたが、紀伊田辺からは特急列車に乗りました。思い通りに特急利用区間を組み込めるのが乗車券利用の良いところですね。
座席は1号車1番C席、すなわちパノラマ型グリーン車の最前列。かぶりつきを楽しめる座席を利用しました。ですが残念なこと特急列車ならではの症状、乗り心地の良さに負けて半分くらい寝てました。せっかくのパノラマグリーンだったのに・・(笑

▲車両後方から眺めた車内の様子。1+2配列の座席が並んでいます。
さてこの列車は381系。381系はカーブの多い区間でのスピードアップを実現できるよう、振り子機構を搭載した車両という事で有名ですね。そのため曲線を通過していると、普通の列車に比べて傾きを大きく感じます。
途中トイレを兼ねて車内を歩いてみたのですが、背もたれを手すり代わりにしないとコケそうになります。画像がブレブレなのもそのためです(汗

▲乗車する事約一時間半。この日の目的地、紀伊勝浦駅に到着しました。乗ってきた381系を見送り、駅の外へ。

▲紀伊勝浦駅。1階部分には観光案内所が入っており、2階部分に出改兼掌型の窓口と待合室が一緒になっているという構造でした。
まあここまでは平凡な地方の駅なのですが、ロータリー側を見ると。

▲おおっ!何というか「ザ・観光地」といった、いかにもな観光地や温泉街にありそうな歓迎看板やにぎやかな装飾の商店街が目に入ります。こんな濃厚な街並みを生で見られるなんて・・感動です(笑

▲こういう看板を何と呼ぶのか知りませんが、風が吹いたらキラキラ光って見えるんだと思います。
勝浦の街はいわゆる港町なのだそうですが、一方で有名な温泉街としての顔も併せ持っています。
今回の旅行の大きな目的は、この勝浦温泉を訪れる事。ということで、今夜はこんなベタベタな温泉街にある温泉宿に泊まるのでした。

▲温泉街だけあり、港近くに無料の足湯スペースが存在します。
宿泊施設までは少し距離があるのですが・・宿への移動はなんと「船」。

▲駅近くの専用桟橋から、これまた時代感を感じる小さな観光船に乗り込み、宿に行かれる・・という面白いサービスを行っている宿なのです。

▲宿の遠景。
今回お世話になったのは、勝浦の街でもけっこう大きい規模らしい「
ホテル浦島」という宿。
実はだいぶん前に同じ宿に泊まったことがあり、一つの敷地内に居ながらたくさんの温泉風呂を楽しめる、という面白さが記憶に残っていたので、今回の宿に選んだのです。
特に「洞窟風呂」というのが目玉的な温泉なのですが・・詳しくはリンク先へ飛んでください(笑
さて、旅行記第一弾はここまで。
旅行記第二弾では、勝浦を発ち紀勢線を名古屋方面へ行く道中の様子・・という内容ではありません。
紀伊勝浦駅あたりの内容で少し触れましたが、この一帯は駅前の街並みだけでなく、旅館自体も「いかにもな温泉宿」感がかなり濃厚な造りなのです。なので、それに絞った記事を投稿します(^^;
「旅館の内容だけ?」と思われるかもしれませんが、逆に旅館だけで旅行記を一つ埋められる程のディープっぷり、かつマニアックな記事になる見込みです。実際に館内の様子だけで40枚近く撮ってます。
ピンポイントすぎてスルーされる予感しかしませんが、次の投稿では旅館内部の様子をあれこれ紹介します。ご期待ください。