JRグループのダイヤ改正まであと一週間ちょっと。今回のダイヤ改正では広島地区への新型車両「227系」の導入、北陸新幹線の開業といった大きな話題が目立ちますね。
一方で新幹線開業に併せ、並行する北陸本線がJR西日本から手放され、私鉄線としての経営に切り替わります。
個人的に北陸本線と言えば、高校生の頃から乗り鉄や旅行で幾度と無く利用した路線。地元以外の鉄道では一番思い入れがある区間で、北陸本線の名称が消える前に勝手に乗り納めを済ませよう・・と思い、2月23日から26日までの間に北陸方面へと出かけてきました。

▲ということで、23日は泊まり明けの足で広島を出発・・したのですが、所用を済ませたら夕方の広島出発となりました(−−;
行きはひたすら在来線を乗り継いで、日付の変わった頃に到着した守山で夜を明かし、24日の朝に本格的な「北陸本線乗り納め」をスタートさせました。
画像は米原から敦賀までお世話になった521系。この辺りも少し前までは413系が頑張っていましたね。

▲敦賀からはまた521系に乗り換えて、加賀笠間駅まで移動。
加賀笠間は今回初めて利用した駅。ここでは沿線に撮影スポットがある・・という情報を聞き、迷いながら歩く事30分、撮影スポットと言われるポイントに到着しました。

▲しらさぎ1号で運用されていた683系S7編成。

▲340M列車で運用されていた521系G24編成。このほかにも、227系顔の車両も見かけました。
他にも何編成か撮影したのですが、せっかくのカメラなのに撮影の腕が悪く、掲載できるものではありませんでした・・(汗)いわゆる「撮り鉄」は自分に向きません。

▲加賀笠間駅の東口待合室。0系や200系で採用されたらしいD23型簡易リクライニングシートが再利用されています。485系辺りで採用されていたR51型かと思ったんですが、アームレストの形状の違いが判別点になるようです。

▲先へ行こうと列車を待っていると、来たのはまたまた521系。それはいいのですが、野々市駅辺りで北陸新幹線用の車両が見えてきました。西日本版がW7系、東日本版がE7系でしたっけ・・?

▲金沢駅に到着。
3月14日より、新幹線の始発駅として注目度を増す金沢駅。
沿線では新幹線開業に向けて期待がかなり高まっているようで、駅のあちこちでは新幹線のポスターや幟が掲出され、地元のテレビ番組でも頻繁に新幹線絡みのニュースが取り上げられるなど、新幹線開業前夜の雰囲気を大いに楽しめました。

▲こんなポスターをあちこちで見かけました。そして、新幹線開業の期待が高いゆえにひっそり(?)と姿を消す「北越」と在来特急「はくたか」を惜しむポスターも。
「はくたか」はあまり縁がありませんでしたが、それでも18きっぷで北陸線を利用していたときには羨んで眺めていた優等列車。改正以降は北陸新幹線の速達型列車の愛称に採用されます。

▲そして、北陸本線金沢〜倶利伽羅間は「IRいしかわ鉄道」に経営が移管されます。
ポスターに写っている車両は、見ての通り521系。移管後は521系が譲渡される・・という扱いでいしかわ鉄道線で活躍するそうです。

▲北陸本線の特急停車駅でおなじみの乗車口表記。次に来る特急列車の号車と乗車位置が光る仕組みになっています。「サンダーバード」「しらさぎ」が引き続き残るとは言え、そのうち特急街道の名残りと言えそうな設備になりそうですね。

▲工事中の金沢駅新幹線直接口。隙間から「新幹線のりば」の案内が見えますね。もちろん在来線側からの乗り換え改札も設置されます。

▲こんな並びも見納め・・?

▲数少ない和倉温泉行き「はくたか」。金沢津幡間の経路が重なり、料金計算で頭を悩ます列車ですね。

▲駅前で少しだけ撮りバス。北陸鉄道もちょくちょく新しげな車を入れているようですね。
新幹線開業に湧く金沢駅の様子を眺め、続いては高岡に移動しました。

▲たった一区間ですが、「北越5号」のお世話になり高岡を目指します。

▲今回もJ-WESTカードを使い、割安なe特急券を購入。まあ、今回の区間だと割安・・というより、自由席の値段で指定席を確保できる、と言うのが適切ですね。

▲高岡駅でも新幹線熱の熱さを感じました!高岡では新駅の「新高岡駅」が新たな玄関口になります。

▲駅周辺は味わいのある建物が並んでいますが、再開発も行われている模様。

▲駆け足でしたが「高岡大仏」を見学。高岡は鋳物産業で栄えた街だそうで、街を歩いていても銅器で出来た銅像を多く見かけました。

▲古い街並みが残された「金屋町」と呼ばれる地域。
高岡駅に戻ってからは食事を済ませ、この日の宿である宇奈月温泉へ向かいました。

▲富山駅で乗り換え。ここまで来てやっと北陸らしい車両、413系のお世話になりました。455系の部品が流用された両開きの2ドア車で、北陸地区のローカル輸送に貢献している車両です。

▲魚津で富山地方鉄道に乗り換え。地元では「地鉄」と呼ばれているそうです。

▲新魚津から宇奈月温泉までお世話になった14760形。2ドアで車内に転換クロスシートが並び、グレードの高さを感じる車両でした。

▲そして、この日は宇奈月温泉のホテルで疲れを癒したのでした。
さて、今回の記事はここまで。次回(3日目と4日目)は北陸線筋でずっと気になっていた駅を巡り、越後交通で活躍する元ボン・バス80033号車との再会を果たし、強風に惑わされた帰宅道中の様子を記事にします!