昨日の深夜は久しぶりに「オールナイトニッポン」を聴いた。
泉谷しげるが21年ぶりにパーソナリティを務めた。
21年前は深夜放送は聴いてなかったな。まだ私は。
なぜオールナイトにイズミヤか?というと。
ついに、オリジナル・アルバムが出るのだ。スタジオ録音作では2000年の「IRA」以来。
まったく、いつまで待たせるんだという言葉も出なくなっていた頃に、いきなりの音楽活動充実ぶり。テレビの音楽番組も2本のレギュラー(CS?だけど)。
来月は、なんと還暦オールナイト・ライヴである。
じつはすでにニュー・シングルが出ていて、それについて書こうかと思っていたら、
もうアルバム発売は来週に迫っていた。
シングルもアルバムもタイトルは同じ。
“すべて時代のせいにして”
“自分の限界決めるな”
なんか、説教くさいなと思って聴く耳を塞いでしまったら、それはそれで仕方ないだろう。
泉谷しげるにしては、かなりストレートなメッセージ・ソング。なんとなく年を重ねてからこのようなタイプの曲が増えてきたように思う。
しかし、いま一番歌いたいテーマなのだろう。誰のためよりも自分に向かって歌っているように思える。
歌いきるしかないのだ。残るものはなんであれ。
シングルのアレンジは藤沼伸一とのアコースティック・ギター・デュオ。ゴツゴツした荒削りのエイト・ビートに繰り返すリードのフレーズが耳に焼きつく。
そして、吠えるイズミヤ!
カップリングの「時よ止まれ君は美しい!」。
これもいちおう新曲であるが、清志郎とのユニット、スパイスマーケットでライヴでは披露済み。荒削りな印象の一曲目とは好対照に泉谷のアカペラによるポップなサビのメロディーではじまる。これも藤沼のプレイが光る。特に後半のスライド・ギターが素晴らしい。
セルフ・カバーとして「黒いカバン」と「春夏秋冬」。
選曲としては超イージーだなぁと思うが・・・。
「春夏秋冬」は原曲のビートにちょっと戻ったかなというアレンジ。でも、今のバンドの音だ。もう、何度でも生まれ変わって歌い続けてもらいたい。
昨夜のオールナイトでは他のアルバム収録曲も聴けた。なかには何だこれは?というアレンジで、ちょっと判断に迷う曲もあったりして・・・。
久々のニュー・アルバムが届くのが楽しみであり、ちょっと怖くもあり・・・。でも、もうすぐなのだ。
泉谷フリークらしく、厳しい耳で聴かせてもらう。
甘くないぜ!

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