最近のジェフ・ベックは面白い。
といっても、ライヴでは精力的に活動しているが、
オリジナル・アルバムはひさしぶりだった。

Emotion & Commotion
家で風呂に浸かりながらインスト・ナンバーを聴いていると、
いにしえのフュージョンの懐かしさも味わえる。
今回はデジタル臭は控えめのようだ。
このジャケット・デザインと、
オーケストラをバックに「歌う」ナンバーで、
これが最後でもいいと思わせるような象徴的なものを感じたが。
ゲストの女性ボーカルにラウドに襲い掛かるようなプレイを聴くと、
やっぱり、まだまだやる気だ・・・。
「オーバー・ザ・レインボウ」。
クラプトンから倉木麻衣さんまで(!)いろんな人がカバーしているが、
ベックさんのアルバムでも聴けるとは。
単音の蚊の鳴くような小さな音まで凄いこだわりが感じられる。
この辺は絶対コピーさせないぜといわんばかり。
某ジャズの帝王のトランペットの音みたいな。
最近のインタビューでボブ・ディランについてコメントを求められ、
車の話はともかく、音楽のについては彼と話すことはないなと言い切っていた。
なんだか、ベックさんらしいなと思ったが、
最近はモリッシーのアルバムにゲスト参加していたり、
意外?なつながりもあってよくわからない。
なんだかよくわからないところが多い分、
まだまだ無限の可能性を感じる。
もう、年齢とか、ロックとか、ギタリストとか関係ない。
じつに魅力的なアーティストだなと思う。
来日公演も大評判らしい。
今週の週刊文春にもストラトを抱えて登場していた。
「年のことはまあいじゃないか」
「いつも新しい音楽を探しているんだ」

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