『家門の危機』
チョン・ヨンギ (監督)
シン・ヒョンジュン (主演男優)
キム・ウォニ (主演女優)
キム・スミ (女優)
コン・ヒョンジン (男優)
2005年制作
2006年日本公開
☆☆

全羅道(韓国南西部)ヤクザの若きイケメン組長とソウルの美人検事との禁断の恋を描いた悪ノリお馬鹿コメディー。オリジナルタイトルも「
가문의 위기 --
가문의 영광U--(カムネ ウィギ --カムネ ヨングヮンU--)」=「家門の危機 --家門の栄光U--」)。ヤクザ一家の末娘とソウル大出の若きベンチャー実業家との結婚騒動を描いた『
大変な結婚』(チョン・フンスン 監督 2002年)に続くシリーズ第2作。ただし、監督・キャストともに一新されており、ストーリーも第1作とは無関係。
ただただ笑っていられるクダラない映画を観たいな〜とレンタル屋で借りてきて、期待通りのクダラなさに大満足。シリーズ第1作の『大変な結婚』、あるいは、やはり全羅道のヤクザを茶化したコメディ『
木浦は港だ』(キム・ジフン 監督 2004年)と同じカテゴリーに含まれる、ちょっとHなお下品コメディー映画。

信じられないくらいクダラない映画だが、韓国では大ヒットしたそうだ。ひょっとすると韓流映画のパロディシーン満載なのかもしれない。残念ながら僕には元ネタがわからなかったので、爆笑の連続、という具合にはコトは運ばなかったが…。
主演のイケメン俳優シン・ヒョンジュンはコメディ初挑戦で、本作で彼の新たな側面を開花させたそうだ。相手役のキム・ウォニは、テレビのバラエティ番組の司会・ラジオのパーソナリティなんかをやっている人で、女優経験はあまりない人らしいが、なかなかのコメディエンヌ振りを発揮している。脇役としてよく見かける3枚目俳優コン・ヒョンジンの泣き顔も見事。

韓国語学習者としては、主人公のヤクザ3兄弟の次男のしゃべり方が気になった。何か妙なしゃべり方なのだ。『木浦は港だ』に登場するヤクザの組長(チャ・インピョ)も変なしゃべり方をしていた。これが、ヤクザ風のしゃべり方なのか、コミカルなしゃべり方なのか、全羅道の方言風のしゃべり方なのかよくわからない。
クダラない映画を観て思い切り笑いたい、という人にオススメ。それ以外の人にはオススメしません。ちなみに、本作の大ヒットによりシリーズ第3作『家門の復活』(チョン・ヨンギ 監督 2006年)も制作されたようだが、日本では公開されなかったようだ。
今日の一言韓国語は「
알았어, 알았다고.(アラッソ アラッタグォー)。「わかったよ、わかったって」。みたいな感じ。

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