『愛と、死を見つめて』
イ・ドンヒョン (監督)
アン・ジェウク (主演男優)
イ・ウンジュ (主演女優)
2003年制作
日本劇場未公開(特典映像として「日本版予告編」が収められていたが・・・?)
☆☆☆
オリジナルタイトルは「
하늘정원(ハヌ
ルヂョンウォン)」=「空の庭園」。ん? 「ハヌルの動く城」ってあったよな?と思ったんだけど、『ハウルの動く城』の勘違いでした・・・。ミコとマコの『愛と死を見つめて』とも無関係。

ホスピスの話なんですね。邦題通り、愛と、死を見つめる映画。あまり期待しないで観たんだけど、思ったより良かった。末期ガン患者の女性をイ・ウンジュが演じていて、この人本当に死んじゃったんだよなと思いながら観ているものだから、つい泣いてしまいました。
親の遺志でホスピスを継いだはいいが死を待つ人々に対して自分は無力だと悩む青年医師と、残りの人生がほんの数ヶ月であることを知っている若い女性のラブストーリーでもあるのだけど、舞台がホスピスでどんどん人が死んでいくので、死を見つめる映画、という印象を受けました。
映画の途中で、件の女性患者が思い切った行動を取るんですね。どうもこの展開、かつて経験したことがある・・・、と気づきました。この映画、1993年に劇場公開された『病は気から 病院へ行こう2』(滝田洋二郎監督)のリメークなんですね(リメークではないのかもしれないけれど、原作が同じ)。小泉今日子と三上博史の主演で、当時、ホスピスとか自宅で死にたいとか、そういうテーマが取り上げられ始めた頃だと思います。同じ1993年公開の『大病人』(伊丹十三監督、三國連太郎主演)とか。
今日の一言韓国語は「
고마워요(コマウォヨ)」。「ありがとう」ですね。韓国語の入門書では、感謝の言葉と言えば真っ先に「
감사합니다(カ
ムサァ
ムニダ)」が出てくると思うんですが、映画の中ではあまり聞かないように思います。感謝の言葉って、たぶん様々な表現が使われているんですよね。「コマウォヨ」はイ・ウンジュが何度か言っていました。ちなみに、元ヤクザ者の男性が「
감사(カ
ムサ=感謝)」と言うシーンもありました。
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「愛と、死を見つめて」(Taki Corporation)

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