今回の日本滞在で、文句無しに一番美味しかったのは、
なんと、ミョウガ、だった。
実は、ミョウガ、大嫌い。
子供の頃から大嫌い。
あの匂い、味、大嫌い。
今回の滞在中、どこかで一度ミョウガが出て、
「大人になった今、大丈夫かもしれんて」と食べたが、
やっぱり「あかんわ!」と撃沈した。
で、そんな私の横で、涼しい顔で
「こんな美味しい物を、お母さん・・・」と長女が食べていた。
所が、西宮マダムの姐さん宅にお世話になった時、
冷や奴にシャキシャキのそれがてんこ盛りに乗って供された。
ドッキーーーン!!!としたが、他所様のお宅にて好き嫌いはあかん。
その上、これはもしかしたら、神さんが
「もう一回試してみ。世界が変わるで」と言うてはるのかもしれん。
そう思って食べてみた。
すると、何故か、ものすっごーーーく美味しく感じたのだ。
「な、な、なんて夏の味なん?それに、この歯応え!
見たまんまにシャキシャキやん?」
その上、これがまたビールに死ぬ程合ってしまったんです。
それから、実家に帰ってからもわざわざミョウガを買った。
かつおのたたきにてんこ盛りにして食べた。
それからきゅうりの酢の物にもこれでもか!と
突っ込んで食べた。何とも言えん絶妙の夏味。
何故、長きに渡って私はこれを嫌いだったのだろうか?
シソと共に世界一に夏味の美味しいのじゃないか。
ミョウガを思うと、涎が出る。
それにしても、子供の頃、嫌いだった物を克服すると、
大抵の場合、大好きな物になるのに驚く。
わさびも然り、からしも然り。シソもそうだった。
そして、ミョウガさん・・・、あなたは今や私の新スターァ。
美味しかったなぁ・・・、日本に帰りたいな。

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