昨日は我が家のカブース、ぶしゅこちゃんの
11回目のお誕生日だった。
11年前のこの日、神奈川県で生まれたぶしゅこちゃん、
「一体お前は何人?」な顔つきの上に、
「何人でもええけど、絶対に日本人じゃないよな?」な感じに
育ち上がってしまったよ。
亥年なのだが、小さい頃はその亥をそのまんま小さくしたかの
様ないでたちであったが、知らない内にほっそりしてしまい、
だが、猪子が走って行く様な様だけはそのままである。
クッキーが大好き。
走るの大好き。
水曜日の早退けの日にマックに寄るのが大好き。
外食大好き。
外出大好き。
そうして、ダディが大好き!!!
昨晩はささやかに家族でお祝いであった。
彼女の大好物、手巻き寿司!
近くの日系スーパーから、まぐろ、はまち、サーモンの
刺身を買って来る。彼女の大好きないくらもはずせない。
私の大好きなウニも買おうか、と思ったが、
この日は入荷が無かった様で、泣く泣く諦める。
・・・って、てめぇの誕生日じゃないしよ。
長女はサンリオ・ショップへ出かけて行って、
キキララちゃんのペンケースとマイメロディの財布を
買ってやっていた。
「あの子の財布、お母さんのお下がりのコーチだもんね。
色気も何もあったもんじゃないからねぇ」
・・・いやはや、確かに確かに。
ダディからのプレゼントはトイザラスへ一緒に行って、
好きな物を何でも買って貰える事だった。
私も着いて行ったが、この二人、最強コンビなだけあって、
アホの応酬をしながら店内を練り歩く。
「スティック・ホースだよ、ぶしゅっこ」
(馬の頭の下に棒がついたおもちゃ。
昔ロンパールームなんかでも使っていたかも)
「いらねいよ、そんなの」
「何言ってるんだよ、欲しがってただろ。
ほら、ピンクのお馬さん、白のお馬さん、茶色のお馬さんもいるよ」
「いらないって言ってんじゃん」
「ほら、こうやって乗るんだよ、パッカパッカパッカパッカ」
・・・パッカがバカに聞こえる。
が、ふと娘を見ると、ニヤニヤ笑いながら、一緒に
「パッカパッカ」してるから驚愕である。
バカ親子。バカ親子。信じられん。
その後、本当に欲しい物をゲット。
今、こちらの女の子の間で流行っているおもちゃで
「Polly Pocket」という、リカちゃん人形の極小版があるのだが、
それの遊園地セットをお買い上げになった。
家にはすでにサロンセット、プールセットなどがあると言うのに。
「これね、ケイたろも好きだからさ」
な、な、なんであんたの誕生日プレゼントにケイたろの好みまで
反映させなあかんねん。
その遊園地セット、「Polly Pocket」シリーズの中では
一番高い物だったが、あの女、
「ダディ、あんたの為にこの安い物にしといてあげるわ。
クレジットカードで買いなさい!」とえらく高飛車である。
レジに行くまでに、もっと安いアイススケートリンクセットを
見つけたから、こっちにしたら、と言うと、
「ダメ。だってね、ケイたろがここについてる洋服を
イルカに着せちゃうからね。今持ってる洋服もそれで
破れかけてるんだよ。だから、こっちで良いの」と、
意味不明の理由で断られてしまった。
家に帰ると、早速ケイたろが寄って来て、
二人で遊園地のセッティングに忙しい。
電池を入れると、遊園地のコーヒーカップや観覧車、
メリーゴーランドがスイッチの切り替えで
動いたり止まったりする。
「ゲハハハハハ!!!」という下品な二人の笑い声に
台所から覗いてみると、一緒に付いて来た金髪の人形を
拷問にかけている最中だった。
ローラーコースターのある地点に人形を立たせていると、
やって来たコースターに人形がぶつかって、
美しい弧を描いて飛んで行くのだ。
「ひ、ひ、酷い事を!なんでそんな事するねん!?」と
言うと、ゲラゲラ笑いながら、
「エア・ヘッドだから」と言う。
(エア・ヘッドとは金髪を意味する俗語)
思わず、私も腰砕けになってヒィーヒィーと笑ってしまった。
また、飛ぶんだな、上手い具合に。
「ケケケケケケ」
「ウヒヒヒヒヒ」
「シャシャシャシャ・・・」
のたうちまわって爆笑する6人家族。ひ、ひ、ひどい。
その後、手巻き寿司の準備が出来たので、夕食である。
「美味しいねぇ〜」
「幾らでも食べられるよねぇ〜」
「もうお腹一杯、と思うのに、やめられない!!!」
「まだ海苔ある?」
「これとこれの組み合わせも美味しいよ」
「厚焼き卵巻く時は、一切れずつだよ。二切れは多いよ」
「もっとすし飯少なく巻きなよ」
「それにしても、美味しいよねぇ〜」
・・・などと言いながら、4合分用意したすし飯は完売。
ネタもほとんど無くなってしまった。
それから、家族みんなでアイスクリームを食べて、
この日のお誕生会は終了。
「楽しかった?」
「うん。すっごく楽しかった!」
ぶしゅこさん、あなたは段々に良くなっている。
その努力の手を緩めず、来年も今年と同じに、
「ちょっと成長したね?」と言える様になって欲しい。
そうして、ダディさんとの父娘漫才コンビを永遠に続けてね。
おめでとう、ぶしゅこさん。

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