毎日1分間、読書をする事は雑作ない事である。
毎日一行の文章を作るのも、これまた簡単な事である。
だけど、放置する事は、それを凌ぐに値する簡単な事だ。
実に人間にとって、
毎日1分間を自分に強いる事程、
難しい事はないのだ。
続きを読みたくて、いや、続きでなくても良いから、
君の文章が読みたくてたまらないと思っているブログが
更新されなくて、早7ヶ月になろうとしている。
1分間は7ヶ月という時間よりもはるかに短いにも拘らず、
積もれば7ヶ月という膨大な時間の塊になる。
もちろん、タイプを前にして事は1分間では済まない。
しかし、「1分間を強いる」行為は、
その空白の7ヶ月を君の才能で埋めたであろうに。
空白で流れてしまった時間の塊は、
二度と私の元には帰って来ない。
まるでモーセの掲げる蛇を見るか見ないかの如くに
簡単でいて重大な事柄に思えるのは私だけだろうか。
1分間は、人間にとって、なかなかに強敵だ。

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