本当の孤独。
本当の孤独とは。
私は引きこもりが大好きだ。
自室に引き取って、ほんの15分でも一人っきりになって、
色々な事を想像したり、思考したり、結論を出したりする。
それは「孤独を好む人」というカテゴリーに分類されるが、
しかし、本当の孤独とはそういうのとは違う。
本当の孤独は、多くの人間の中で
「自分こそ一人なんだ」と感じる瞬間だ。
外には太陽が輝き、夏の風が頬をなでるように通り過ぎ、
自分の周りの人達は笑いさざめき、
いつもと何ら変わりのない日常がそこにあると言うのに、
自分は一人だと実感する時。
それが、本当の孤独。
全てを他の誰かと共有し、一緒に乗り越えて欲しいと思うのに、
でも、それが叶わないと知る時に味わうあの感情。
しかし、その感情は紛れもない自分との対峙の瞬間だ。
どこへ行っても、
どこへ所属しても、
何をしていても、誰かが一緒でも、
人は必ずその感情と向合う時がある。
実にその感情こそが、私を押し上げる底力なのかもしれない。
「なのかもしれない」ではなく、そうに違いない。
怖いけれど、そういう世界へ足を踏み込ませよう。
新しい扉がそこで半開きに私を待っているよね。

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