釣行日 :2005/04/23
天候 :晴れ・ナギ
場所 :行徳 大城屋
ポイント:極東、姉ヶ崎沖、アクアライン南
同行者 :ナカガワ
【今日の獲物】
アナゴ(2)33〜39cm
ホシザメ(1)53cm
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毎年GWの頃になるとアナゴの便りが聞こえてきます。
夜釣りの乗合や午後出船のシロギスとのリレー乗合がスタートして人気のある釣り物として注目を集めるのです。
そんな中、行徳地区では「日中乗合」や「午後出半夜乗合」などユニークな乗合を出している船宿が数軒あります。
例年はGWに入ってからかGWが終わってから初アナゴに行く事が多いのですが、初期は型の良い極太アナゴが期待できるので早い時期の釣行となりました。
一番弟子のナカガワにメールを送ってみると以外やアナゴは一度もやったことが無いと言うではないですか。
「面白そうだからやってみたい。」という事になり即同行が決定しました。
大城屋は江戸川の行徳橋のたもとにあり、船宿は土手を下りたところに船着場はヨシの生えた川岸から桟橋が伸びたその先にあります。天気の良い日などノンビリとした風情でじっと座っているだけでも癒されるようなとても良いロケーションです。
8時出船なのでナカガワには「6時半位に来ればいいよ。場所取っておくら。」と告げてありました。しかしアナゴ釣りは場所がキモ、まるかつは船宿の開く6時前には到着していました。
初アナゴということで久々に入れ込み、頭の中ではアナゴの白焼き、天ぷら、はんなり含め煮、寿司、骨せんべいなどがぐるぐる回っています。
アナゴに限らずアンカーを打つ釣り物は潮の加減もありますが、アンカーを支点に船が左右に振れますので振れ幅の大きいトモ寄りが広い場所を探ることができ有利なのです。
当然船宿には一番乗り、予定通りの左トモから二人分座席を確保する事ができました。ナカガワも6時過ぎには到着、聞けば家からコンビニに寄って15分との事、じゃあ次からはナカガワに場所取りをしてもらおうと思ってしまいました。
でもまるかつも首都高に乗って30分ですから大した違いは無いんですけど。
やはり近場のつりは楽チンですねぇ。
船は桟橋を離れると江戸側を東京湾に向って下ります。途中にボートがたくさん係留されていますがハゼ釣りのシーズンになると川幅一杯にボートが浮かぶ人気スポットになるのです。
今日は静かな川面で数人の人が貝(たぶんシジミかアサリ)を取っていました。そのまま東京湾に出て千葉県側に沿って南下し、ポイントを目指しました。
今日の道具立ては竿3本、竿先はアタリを感じやすい超高感度の柔らか穂先+固いアナゴの口にガッチリ針を刺す為の腰の強さを併せ持つ自作竿です。これに小型スピニングリールにPE1号を巻いてあります。
仕掛は自作のやじろべ天びんに25号の中通しオモリ、デコレーション付きの短ハリスをセットします。これらは各パーツをそれぞれ手作りし船上で組み合わせて使うのです。
天びんの腕のパイプにケミホタルを取り付ければ準備万端です。
最初のポイントは市原の石油コンビナート群の前で、大きな石油タンクに「極東石油」と書かれている場所で通称「極東」と呼ばれています。
船長に聞くとここは取り分け太く大きいアナゴが釣れる場所で、昨晩の夜釣りでも結構良い結果が出たとの事でした。これを聞いて期待十分、3本の仕掛を投入しましたが待てど暮らせど音沙汰がありません。
もう一度潮回りをしてアンカーを入れ仕切り直すと、今度は置き竿にアタリがでました。合わせを入れると強い引きが竿先を引っ手繰るように襲います。
「極東名物のデカ太ちゃんが来ちゃったかな!」と巻きに入ると、何とアナゴが横走りをするではないですか。
こんな?経験は?したことが無い?と自問自答すると、水面に姿を現したのは浅場のシャーク「ホシザメ」でした。ガッカリ!?
船長も痺れを切らし更に南下、市原沖、姉ヶ崎沖と船を走らせ過去に実績のあるポイントを攻めてゆきますが船中1本も上がりません。
あまりの天気の良さでカンカン照りに加えて潮も澄みぎみなので食わないのかと考えていましたが、周囲を見てみると銀色に光る魚らしき姿がたくさん目に飛び込んできました。
良く見るとコノシロ(コハダの大きくなったもの)で死んではいない様で口をパクパクさせています。オモリも触ると冷たく、海の中は酸素濃度が下がって活性が相当悪い事が想像されました。
結局移動を繰り返し、アクアラインまで来てしまいました。相変わらずコノシロが流れてくるもののここで待望のアタリ、3時間近く掛かって船中第一号をゲットしました。
相前後して右舷でも2本顔を見た様ですが後が続きません。
天気は最高、ナギもよくこのままでは「高級日焼けサロン」になってしまうとナカガワと笑いながらあまりの気持ち良さに船の上で船を漕いでしまいました。
また、元来たコースを戻りながらポイントを探って行きますが全く魚が食う気配がありません。きっとアナゴは穴の中に潜ってしまい顔も出してはいないと船長と見解が一致しました。今までに何回も日中釣りに来ていますが、これは天気が良すぎるせいではなく海の中に何か異変が起きているのでしょう。自然相手ではどうにも手の打ち様がありません。
姉ヶ崎沖に戻りあまりのアタリの無さにブツブツとぼやいていると、目の前の短竿の穂先が小さくアタリを伝えました。一呼吸置いてすかさず合わせると久しぶりの重量感、やっと2本目をゲットすることができました。
ここでも右舷で1本追加で船中5本、釣れても喜んでよいのか複雑な心境です。隣りの人も未だ顔を見ていませんので素直に喜ぶわけにも行きません。
終了時間が近づいて来ましたので船長がアナゴを裂き始めましたが、いつもなら全員のアナゴを裂くのにてんてこ舞いなのに、今日はあっという間に終了で気が抜けたような表情でした。
手渡された2匹のアナゴが入った袋が軽かった事、物悲しい気分になってしまいました。
そこで奥さんに「アナゴ2匹で撃沈、冷凍のヤリイカ2杯解凍頼む。」とメールを発信すると、返って来た返信が、「了解。そんな事もあるよ。」で苦笑いでした。
今日はアナゴの天ぷらの予定でしたが、「天ぷら盛り合わせ、アナゴ天一口添え」になってしまいました。
GWにはもう一度再戦です。
【今回のお料理】
アナゴ:天ぷら

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