屈辱のプリンスの敗戦から3カ月。
Jユース再開を一週間後に控え、毎週行われてきた強豪校とのTMの最後は因縁の静岡学園。
静学は高円宮杯に出場したものの、グループリーグを屈辱の3連敗で敗退。
残すところは選手権という状況のチーム。
どうやら主力に怪我があったりと、なかなかチーム状態的には良くない状態らしい。
山頂付近が薄らと雪化粧した富士山も顔を出す中、注目のTMがキックオフ。
≪1本目≫
-----亜人夢--畑-------
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成田--------------石毛
------崇兆---渉-------
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稲毛--田代--犬飼--諄也
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---------長島---------
立ち上がりからお互いに譲らない拮抗した展開。
ここ最近球際に厳しく行けるようになったエスパルスは積極的にチェイスしてボール奪取を狙う。
対し静学は持ち前の個人技を主体とした南米スタイルでボールを持つ勝負を仕掛け、中央突破など、ボールを運びシュートまで結びつけた。
試合が動いたのは終盤37分。
中央からダイレクトで送られたボールを成田がダイレクトで縦の位置にいた畑に送る。
ボールを受けた畑を追い越して亜人夢にスルーパスが送られる。
そのままゴールラインぎりぎりでシュート体勢に入り、角度の薄い中、逆サイドネットに突き刺しエスパルスが先制。
ところが40分。ラストプレーで失点してしまう。
静学の左クロス。
ちょっと長いかと思われたがこのボールに田代が思わず足を伸ばしぎりぎり触る。
が、これが仇となってしまいこぼれたボールが静学5番の足元に。
これをダイレクトで叩き込まれ失点。直後に1本目が終了。非常にもったいない失点であった。
≪2本目≫
-----亜人夢--畑-------
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成田--------------石毛
------崇兆---渉-------
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稲毛--田代--犬飼--諄也
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--------久保田--------
◆選手交代
2本目11分 OUT 石毛 ⇒ IN 柏瀬 (CF) ※畑RSHへ
2本目11分 OUT 稲毛 ⇒ IN 矢守 (LSB)
2本目23分 OUT 亜人夢 ⇒ IN 影山 (CF)
2本目28分 OUT 崇兆 ⇒ IN 教史 (CB) ※田代CHへ
2本目28分 OUT 諄也 ⇒ IN 伸尚 (LSB) ※矢守RSBへ
≪2本目28分以降≫
------柏瀬--影山------
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成田---------------畑-
-------渉---田代------
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伸尚--教史--犬飼--矢守
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--------久保田--------
潤を下げて久保田を投入した以外は1本目のままスタート。
11分以降徐々にメンバーを交代していったが、試合は1本目と変わらず拮抗した戦い。
静学がポゼッションから攻めるに対し、エスパルスは堅守速攻型へ徐々にシフト。
左サイド成田が攻撃の起点となり、ゴール前に鋭いクロスを連発する。
10分すぎにカウンターから成田がエリア内まで持ち込み豪快に左足を振りぬきシュートを放つが、これはニアポストを直撃しゴールならず。
すると18分。
11番のドリブルで中央をかち割られ、するすると突破を許すとそのままシュートを決められ1−2と逆転を許す。
そのキックオフから下げたボールから楔のボールを奪われてしまい19分に再びゴールを割られ失点。
立て続けの失点で1−3とされる。
カゲが投入され、前からのチャイスを再び厳しくかけ始め、徐々に再びエスパルスも攻撃のチャンスを作る。
さらに田代をCHに上げて勝負をかける。
何度も厳しい当たりに倒されたカゲだったが、33分ペナルティエリア内でGKに倒され得たPKをゴール左に決めて2−3とする。
しかしこのあとゴールは奪えず、2−3のまま2本目を終える。
≪3本目≫
------影山--柏瀬------
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直樹--------------祐也
------酒井--進藤------
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伸尚--溝口--教史--矢守
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---------瀧川---------
両チーム大きくメンバーを交代して始まった3本目。
若干低調な感じを受けたが、徐々にエスパルスが攻め込む時間が多くなる。
暁のシュートがポストに弾かれるという惜しいシーンもあったが、両チームゴールを奪うことなく3本目は終了。
≪4本目≫
------祐也--影山------
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飛天--------------直樹
------進藤--酒井------
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山田--溝口--教史--和磨
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---------八谷---------
◆選手交代
4本目14分 OUT 影山 ⇒ IN 石毛 (CF)
4本目14分 OUT 教史 ⇒ IN 伸尚 (LSB) ※山田CBへ
4本目。飛天や和磨、八谷などフレッシュなU−15の選手を投入。
飛天が再三中に絞ったりなど顔を出しボールに絡み良いプレーを見せる。
何といっても良かったのは直樹。
一時期は悩んでいるのかプレーにキレがなかったが、ここ最近かなり良いプレーを見せている。
この試合でも3,4本目を通じて、相手からのボール奪取、受けてからの一瞬のスプリントで相手を抜き去る場面などを連発。
体の使い方がうまく、夏を超えて良く成長したように感じた。
試合は20分。
一瞬の隙を突かれ左サイドからボールを奪わった静学49番が持ち込み決めてトータル2−4とされて試合はそのまま終了。
残念ながら試合自体は2−4で負けてしまったが、プリンスの時ほどの絶望感はない。
確実にチームは上り調子と言っても良いだろう。
とにかく大事なのは来週のJユース大分戦。
ここで負けるようではグループ突破はほぼ絶望的だ。
3年生と一緒に戦えるのもあと少し。
ジュビロユースが高円宮杯決勝進出ということも少なからず刺激になっているはずだ。
俺たちだってできるはずだ。