東海地域リーグ(U-15)2012
後期リーグ第9節
清水エスパルス vs 名古屋グランパスU-15 at トヨタスポーツセンター
≪試合結果≫ ※40分ハーフ
清水エスパルス 1−3 名古屋グランパスU-15
(前半:0−3、後半:1−0)
≪得点者≫
●高橋誠二郎(前半02分、フィードに抜け出しニアを抜く。)
●杉森 考起(前半12分、スルーパスをコントロール抜け出しGKを外して流し込む。)
●杉森 考起(前半14分、右低空クロスをGKキャッチ鼻先で触って流し込む。)
●長谷川歓大(後半28分、陸がペナ侵入して倒されPKを歓大左に決める。)
≪先発≫
-------澪---速巳------
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田口--------------利弥
------歓大--誠也------
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冨士野圭祐--歩夢--龍二
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---------眞田---------
◆選手交代
前半18分 OUT 圭祐 ⇒ IN 豪(CB)
後半11分 OUT 速巳 ⇒ IN 陸(RSH)※利弥CFへ
後半11分 OUT 冨士野 ⇒ IN 啓太郎(LSH)※田口LSBへ
後半14分 OUT 田口 ⇒ IN なっち(LSB)
後半33分 OUT 利弥 ⇒ IN 大聖(CF)
≪後半33分以降≫
------大聖---澪-------
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啓太郎-------------陸-
------誠也--歓大------
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なっち-豪---歩夢--龍二
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---------眞田---------
U−15東海リーグもいよいよ最終節。
前節2位以内を確定させて既に高円宮杯の出場権は獲得済のエスパルスは同じく2位以内が確定した名古屋グランパスとの対戦。
最終節を残して首位エスパルスはグランパスとの勝ち点差2。この試合の引き分け以上で優勝が決まり、大会3連覇を果たすことになる。
エスパルスの先発に変化があった。
不動の左サイドバックの田口がこの試合では一列上がってサイドハーフへ。
なっちが体調不良で先発を外れたためCHには誠也が入り歓大とコンビを組む。
田口が務めていたLSBには冨士野がスライドし、圭祐歩夢龍二と4バックを形成した。
前節出場のなかった澪と眞田が先発復帰した。
試合開始直後はエスパルスが攻め込むも決定機に至らず。
2分。右サイド縦のフィードに抜け出した高橋がワントラップで縦に持ち出しGK一対一へ。
眞田も飛び出しコースを限定するも、ニアサイドをブチ抜き先制ゴール。
クラセンのリベンジに燃えるグランパスが開口一番電光石火の攻撃でリードを奪う。
いきなりの失点で浮足立ったところをグランパスに狙われる。
12分。
森のスルーパスに反応した杉森。
ワンタッチコントロールを抜群の位置にコントロールして一瞬でGK一対一へ。
眞田の体が倒れるよう釣りだすと、右に眞田を交わして無人のゴールに流し込む。
さらに14分。
右サイド縦パスに抜け出されグラウンダークロス。
眞田も「キーパー!」と声を出しGKボールになるイージーボールであったが、死角から飛び出してきた杉森がキャッチする鼻先で右足でチョコンと合わせてゴールに流し込む。
開始わずか14分間で0−3と大きくリードを広げられてしまう。
さすがに平常心を保てなく、グランパスの圧力に屈し苦しい時間が続くも、豪が投入されてからDF陣もしっかりと対応できるように要所で攻撃もボールが回るようになるが、前半はこのまま0−3のまま40分間が終了。
後半開始、メンバー交代なし。
後半開始から喝が入ったか攻撃に迫力を持ってグランパスに襲いかかる。
利弥が何度も右サイドから切り込みチャンスを演出。
11分に陸と啓太郎を投入しサイドにフレッシュなドリブラーをはめ込むと、14分になっちをSBで投入。
グランパスに有効な攻撃をさせず連動してしっかりとボールを奪い、攻撃に展開する。
徐々に徐々にグランパスゴールに迫り、あと一歩というところまで行くもそこはここまで東海リーグ17試合で8失点しかしていないGKDF陣が守り切る。
均衡が破れたのは28分。
陸が右サイドでドリブル突破。抜群の瞬発力で相手を振り切りエリアに侵入したところを引き倒されPKを獲得。
これを歓大が左下隅にGKに触られるもきっちりと沈め反撃開始。
キレキレだった利弥に代えて大聖を投入し、一気にゴールを奪いに行く。
相手がこの1点でバタついたところを狙う。
良い形でボールを支配するが、最後の精度を欠きなかなか決定機に結びつけれず。
時間が刻々と過ぎ、ATへ。
この時間帯前掛かりになったところをグランパスに付け込まれサイドでうまく時間を浪費され攻撃の時間を作れず時間だけが無情に過ぎていく。
ラストチャンスでの攻撃も不発に終わり、グランパスがクリアしたところで試合終了のホイッスル。
1−3で敗れ、エスパルスは2位に後退、グランパスが最終節逆転優勝を決めた。
試合への入り方は最悪で、基本的な寄せる、ポジショニング、気持ちがバラバラで早々に大差をつけられてしまいアドバンテージを相手が持っている状況での試合で難しい試合になってしまった。
もちろんグランパスの選手たちはクラセンでの悔しさを糧に入り方からかなり集中してプレーしていて、そこにさらに杉森という日本トップクラスの選手が代表から戻りさらにたくましくなっていた分大きく個人としても差を感じた試合でもあった。
でも後半のプレーには気持ちがこもっていて、見ていて熱くさせてくれるプレーを出せていた。
この悔しさを今度は俺たちが糧にして、次の、そしてチーム最後の大会である高円宮杯に繋げて欲しい。
繋げなければこの敗戦はただの負けになってしまう。
負けて、それ以上のモノを得られるのであればこんなに悔しくてもそれには意味がある。
意味を持たすことができるようにするのは自分たち次第だ。