高円宮杯U-18
サッカーリーグ2013
プレミアリーグ イースト
第10節
清水エスパルス vs 静岡学園高校 at ゆめりあサッカー場
≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 3−2 静岡学園高校
(前半:2−0、後半:1−2)
≪得点者≫
●柳沢拓弥(前半28分、岡田大野と繋ぎ大和スルーパスに抜け出し決める。)
●浅沼大和(前半35分、丸山スローインから裏抜け出した航汰右折り返しを決める。)
●吉田 健(後半12分、右CKをファーサイド決める。)
●加納 澪(後半33分、右45°FKをファーサイド決める。)
●宮本航汰(後半44分、ハーフライン左で聖矢持ち出しヒロからの折り返しを決める。)
≪先発≫
---------大野---------
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岡田-----大和-----拓弥
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------航汰--麗司------
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菊池--翔太--準弥--丸山
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---------山川---------
サブ:高木和、陸、歓大、ヒロ、久保、凌多、聖矢
◆選手交代
後半16分 OUT 大野 ⇒ IN 凌多(CF)
後半20分 OUT 岡田 ⇒ IN ヒロ(LSH)
≪後半30分すぎポジションチェンジ≫
---------航汰---------
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ヒロ-----拓弥-----凌多
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------麗司--大和------
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菊池--翔太--準弥--丸山
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---------山川---------
後半39分 OUT 丸山 ⇒ IN 聖矢(CF)※拓弥RSB、航汰OHへ
後半45分 OUT 大和 ⇒ IN 陸(CH)
後半47分 OUT 航汰 ⇒ IN 久保(OH)
≪後半47分以降≫
---------聖矢---------
----------------------
ヒロ-----久保-----凌多
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------麗司---陸-------
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菊池--翔太--準弥--拓弥
----------------------
---------山川---------
プレミアリーグがいよいよ再開。
前期を折り返し、クラセンでの中断を挟みJユースグループリーグまで連戦が続く。
プレミアリーグの対戦順は1回戦目と同じ順番なので、開幕戦で対戦した静岡学園とのダービーマッチで再開初戦を戦う。
第10節はU−17代表のチェコ遠征と日程が重なり、エスパルスユースからは常連の拓磨とクラセン得点王になった航也が代表に久しぶりに復帰して不在となった。
拓磨のLSBには3年生の菊池がすんなり入り、注目のCFのポジションには1年生の大野椋馬がプレミアリーグ初出場で1トップに入る。
高木和が体調不良で先発出場を回避、山川が先発出場。
椋馬はガンバユースとのTMで航也に代わって途中出場していただけにクラセンの登録メンバーに入るのかと思われたが惜しくも落選。
再開初戦に大きな期待を背負ってエースの代役を務める。
学園はエスパルスジュニアユースのOB、望月勇哉と加納澪が揃って先発出場。
試合開始直後は学園のセットプレーが続き押し込まれる時間となるが、徐々にポゼッションしながら裏を狙ったフィードで学園のラインを下げさせてリズムを掴むと、リズム良くビルドアップしながら崩すように展開していく。
試合が動いたのは28分。
ハーフライン左サイドで岡田がインターセプトし、中央楔を受けに来た大野に当てるとうまく溜めて落としたボールを受けた大和から右サイド抜け出した拓弥にスルーパス。
DFとGKの間に送られたボールをダイレクトで蹴りこみ先制点。
このゴールで勢いづいたエスパルス。
ハイボールに対しかなり厳しく競ってきてイエローも連続して出るような状況の中、35分に一瞬の隙を突いてエスパルスが追加点。
右サイドでコーナー付近でスローインを得ると、丸山のスローにマークのDFを振り切って裏を取った航汰がペナ右サイドから侵入。
マイナスの折り返しをグラウンダーで入れると、中央走りこんだ大和がダイレクトで押し込み2−0と突き放す。
前半はこのまま2−0で折り返す。
開幕戦で対戦時も前半航也と航汰のゴールで2−0で折り返しての後半圧倒的に押し込まれ後半3失点しての逆転負け。
この試合でも全く同じ2−0での折り返し。
学園はハーフタイムもロッカールームに引き上げずベンチで入念にミーティングをし、主審にキックオフを急かされるまでベンチを離れなかった。
後半開始時エスパルスはメンバー交代なし。
対する学園は勇哉に代えて10番の米田を投入。
この米田のドリブル突破にエスパルスは再三苦しまされることになる。
まるで開幕戦の再現かのように後半一方的に攻め込まれるエスパルス。
山川のビッグセーブなどで耐えるも、12分に右CKから吉田に決められ1点差に詰め寄られると、ここから学園はさらにギアを一段上げ得意のドリブルでアタッキングサードでの仕掛けを繰り返す。
凌多、ヒロと続々とスピードと仕掛けのできる選手を投入したエスパルス。麗司がGK一対一の決定機を迎えるもGKに防がれ決められず。
このチャンスを逃すと再び学園が押し込む展開。
33分にFKから再びファーサイドから決められてしまい2−2の同点に追いつかれてしまう。
決めたのは昨年までオレンジのユニホームで共に戦った加納澪。強烈な恩返しゴールを喰らってしまう。
航汰をCFに上げて、さらには聖矢をCFに入れてとテコ入れして勝利を目指すエスパルス。
決勝点は44分。
左サイドボールを奪ったヒロが持ち込んで左折り返し、中央飛び込んだ航汰の足元に。
航汰はGKの動きを良く見て冷静にゴールに流し込み3−2と勝ち越し。
最後は陸をボランチに、久保も投入し提示されたAT3分を越え5分に及ぶ長い長いATを耐え抜き試合終了の笛を迎える。
苦しんで得た勝ち点3。
何より前半は初出場で十分そのポテンシャルを発揮した1年生の大野椋馬の活躍が光った。
椋馬が良いという話は以前から耳にしてはいたが、実際に長い時間プレーを見て、このレベルでも十分にやれるところをアピールした。
前半GK一対一の場面を決め切れなったところは惜しかったが、あわや初出場初ゴールというところまでやることができたことは大きな収穫。
久しぶりのプレミア先発出場となった菊池もさすがの安定したプレー。
後半ドリブルで突っかけてくる攻撃に手を焼いたが、この出場機会に賭ける、なおかつ気合が空回りしない落ちついたプレーをみせてくれた。
急遽出番がやってきた山川も2失点したものの、至近距離のシュートを幾度もストップするさすがのプレー。
アップ時に羽田GKコーチとの会話の中で熱いミーティングで『熱』をもらい、その期待に応える活躍をみせた。
主力3人を欠きながら接戦をものにし、これで3位コンサドーレ札幌に勝ち点で並んだ。
次節鹿島にしっかりと勝って、大一番流経戦まで突っ走れ。