愛のない結婚で生まれた和希は2歳の時に父親に先立たれ、ずっと一人で生きてきた。中学生になり転校生で仲の良い絵里に誘われて、暴走族「ナイツ」の集会を見に行く。そこで声をかけられ思わずぶん殴った男の子が、ナイツの時期頭になる春山。彼もまた両親が離婚・再婚することで、ずっと一人で過ごしてきたのだった。同じ境遇の二人はいつしか惹かれあうのだが・・・
連載当時、別マから単行本が出たらすぐに買って読みふけりました(さすがに雑誌は買えませんでした・・・)。とても脆くフワフワとした10代の子ども達が、大人の都合で振り回され仕方なく自立せざる終えないけど、本当はしんどいから誰かに支えて欲しいという思春期の揺れる心理を見事に描いたマンガでした。・・・が、映画はダメダメでした orz
キャストが全員しっかりしすぎて、主張が強すぎます。暴走族映画なのにアクセルの空ぶかしだけで走らない(旧車ばかりですから、転倒して壊したらシャレになりません)。携帯もスマホも出てこなくて、連絡は家電か公衆電話って昭和の映画?今の10代はもっと賢くて、たぶんこのマンガにはまったく共感しない気がします。興行収入は良かったようですが、当時マンガを読みふけったオバサン・オッサンしか観に来なかったのかと。しかも原作者が関わっているのにラストは説教じみたシーンで、晴山と和希の行く未来の描き方も変わっているし・・・たぶん二度と観ることは無いです

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