2007/3/31
竹崎有斐さんの連載【逃げ出した兵隊】は面白い 隣国との友好と平和
熊日夕刊で、3月から始まった『逃げ出した兵隊』という竹崎有斐さんの小説の連載は、最近まで掲載されていた『花吹雪のごとく』と比べて、ユーモラスな雰囲気があります。
学徒動員されて兵役についた時からの、兵隊としての体験を深刻にならないように書いているからでしょうか。本当はずいぶん重苦しい体験だったに違いないのですが、読むほうからすれば、アッケラカンと感じられるのは、徴兵制ではない現在の感覚で見ているのかもしれません。もし私自身が徴兵検査を経て入営しなければならないのだと思って読んだら、相当重苦しく感じると思うのですが・・・
しかし、道を歩いていて上官と出会った場合の敬礼の仕方や、食事はどうしていたか、あるいは歩兵銃の磨き方など、細かい描写で、兵営の中の様子がまるで映画のように目に浮かんできます。それにしても挿絵はとてもいいでづね。
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学徒動員されて兵役についた時からの、兵隊としての体験を深刻にならないように書いているからでしょうか。本当はずいぶん重苦しい体験だったに違いないのですが、読むほうからすれば、アッケラカンと感じられるのは、徴兵制ではない現在の感覚で見ているのかもしれません。もし私自身が徴兵検査を経て入営しなければならないのだと思って読んだら、相当重苦しく感じると思うのですが・・・
しかし、道を歩いていて上官と出会った場合の敬礼の仕方や、食事はどうしていたか、あるいは歩兵銃の磨き方など、細かい描写で、兵営の中の様子がまるで映画のように目に浮かんできます。それにしても挿絵はとてもいいでづね。
