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2014/7/18
朝ドラ白蓮さんの相手・宮崎龍介とその父・【宮崎滔天】。伝記を図書館から借りてきました。 村のあちこち村おこし
菊陽町の図書館も私は利用することができます。
さて、朝ドラの【花子とアン】ですが、柳原白蓮さんが、もうひとりのヒロインになってきましたね。
いよいよ駆け落ち決行となりましたが、中園ミホさんの脚本のうまさと仲間由紀恵さんの演技力が相まって、ひしひしと緊迫感が伝わってきました。
週刊誌情報では、白蓮さんはなんと『真珠夫人』のモデルでもあるなど、有名作家によって文学作品が何本か書かれているようで、まさにヒロイン。
時代の雰囲気を形づくるスターだったのかもしれません。
実家の座敷牢に一年半も幽閉されていて、関東大震災のどさくさで脱け出したとは、驚きの事実です…
駆け落ちの相手である、中島歩演じる、宮崎龍一こと宮崎龍介は、実はかの中国革命に生涯のすべてを捧げた、宮崎滔天(とうてん)の息子です。
熊本県の荒尾市にゆかりが深い人物なのです。
宮崎滔天のみならず、宮崎兄弟及び、自由民権運動の先駆けとなったその父・八郎のことまで含めて描いているのが、【宮崎兄弟伝(上村希美雄)】です。
宮崎龍介と白蓮さんが、一緒に写っている写真も、そして福岡の炭鉱王・伊藤伝衛門とその娘までもが龍介・白蓮さんと一緒に一枚の写真に収まっている写真まがあり、この厚い本はなかなか読みごたえがありそうです。
柳原白蓮さんの姿は、竹久夢二の美人画に雰囲気がそっくりですから、ひょっとしてモデルにして描いたのかもしれないなと思うのですが…。
孫文や滔天や宋教仁・黄興、そして玄洋社の頭山満にも触れてあります…熊本学園大学の元教授・上村希美雄さん著の【宮崎兄弟伝】には、当時のきら星のような豪華キャストが満載ですね。
本当の日・中・朝の友好と東洋平和に燃えていたエネルギーが、本の重みから伝わってきます。
この日本という国に、その理想がぎっしりと寄せられていたのに、日本がアジア侵略の方向に軌道を外れていったのは一体なぜなのか?
その謎もまた潜んでいます。
本は図書館の棚に7・8冊も並べてありました。
最後の完結編の巻末には、人名検索のページがありますがそのページ数が50ページ近く、総勢4000人にも及ぶという、トルストイの『戦争と平和』みたいなすごい歴史叙事詩になっています。
日・中・朝のみならずインド独立運動の志士ビハリ・ボースなどまで…
著者の上村希美雄さんの生涯をかけた作品という印象です。
白蓮さんと龍介との間に生まれた娘とその夫とで、『滔天伝』が編まれたとは私が最近、Wikipediaで得た知識ですが、その時の労もまた、上村希美雄さんの大作には相当流れ込んでいるものと思って読みましょう。
当時の日本の空気には、すごく世界の平和と民主主義に向かう、国際主義的なロマンに溢れていたと同時に、熊本・福岡・長崎も凄かったと言えないこともありません。
黄興が【自由不死】と大書して、滔天に送った書が写真にあります。これもまた、日中の友好と【大正デモクラシー】【大正ロマン】の雰囲気を醸しています。
1923年の9月1日の関東大震災が、やがて軍国主義に呑み込まれてしまう号砲になったのではないのかなという漠とした感じが、私にはあります。
その後の歴史を学んで、数百万人の命と引き換えで得られたはずの教訓を、もう一度引き出して噛みしめる上でも、この超豪華キャストの【宮崎兄弟伝】は、国民的な必読文献ではないでしょうか?
全国の図書館に備えて欲しいと要望してはどうでしょうか?
ちなみに滔天は宮崎寅蔵または虎蔵が本名のようで、その子龍介と合わせて【龍虎】とセットで頭に入れて覚えたらどうでしょうか?
宮崎四兄弟は、いずれも似た名前ばかりですから、龍介の父親は虎蔵だと、セットで覚えたら楽です。
【西南の役】で西郷軍に同調して決起した、熊本協働隊の一員として惜しくも八代の戦いで命を落とした親・宮崎八郎が、いかに志が大きい人物だったかがわかります。
新知識ですが、中国におけるマルクス主義の父と呼ばれた李大しょうと、陳独秀と合わせて【北李南陳】と紹介されていたのを発見できたことは、できるだけセットにして物事を楽に記憶しようと心がける私としては助かります。
毛沢東が滔天に宛てた書簡まで出てくるとは、意外の感があります。
滔天と孫文とが、我が母黌の済済黌を訪問した時の写真もあります。
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さて、朝ドラの【花子とアン】ですが、柳原白蓮さんが、もうひとりのヒロインになってきましたね。
いよいよ駆け落ち決行となりましたが、中園ミホさんの脚本のうまさと仲間由紀恵さんの演技力が相まって、ひしひしと緊迫感が伝わってきました。
週刊誌情報では、白蓮さんはなんと『真珠夫人』のモデルでもあるなど、有名作家によって文学作品が何本か書かれているようで、まさにヒロイン。
時代の雰囲気を形づくるスターだったのかもしれません。
実家の座敷牢に一年半も幽閉されていて、関東大震災のどさくさで脱け出したとは、驚きの事実です…
駆け落ちの相手である、中島歩演じる、宮崎龍一こと宮崎龍介は、実はかの中国革命に生涯のすべてを捧げた、宮崎滔天(とうてん)の息子です。
熊本県の荒尾市にゆかりが深い人物なのです。
宮崎滔天のみならず、宮崎兄弟及び、自由民権運動の先駆けとなったその父・八郎のことまで含めて描いているのが、【宮崎兄弟伝(上村希美雄)】です。
宮崎龍介と白蓮さんが、一緒に写っている写真も、そして福岡の炭鉱王・伊藤伝衛門とその娘までもが龍介・白蓮さんと一緒に一枚の写真に収まっている写真まがあり、この厚い本はなかなか読みごたえがありそうです。
柳原白蓮さんの姿は、竹久夢二の美人画に雰囲気がそっくりですから、ひょっとしてモデルにして描いたのかもしれないなと思うのですが…。
孫文や滔天や宋教仁・黄興、そして玄洋社の頭山満にも触れてあります…熊本学園大学の元教授・上村希美雄さん著の【宮崎兄弟伝】には、当時のきら星のような豪華キャストが満載ですね。
本当の日・中・朝の友好と東洋平和に燃えていたエネルギーが、本の重みから伝わってきます。
この日本という国に、その理想がぎっしりと寄せられていたのに、日本がアジア侵略の方向に軌道を外れていったのは一体なぜなのか?
その謎もまた潜んでいます。
本は図書館の棚に7・8冊も並べてありました。
最後の完結編の巻末には、人名検索のページがありますがそのページ数が50ページ近く、総勢4000人にも及ぶという、トルストイの『戦争と平和』みたいなすごい歴史叙事詩になっています。
日・中・朝のみならずインド独立運動の志士ビハリ・ボースなどまで…
著者の上村希美雄さんの生涯をかけた作品という印象です。
白蓮さんと龍介との間に生まれた娘とその夫とで、『滔天伝』が編まれたとは私が最近、Wikipediaで得た知識ですが、その時の労もまた、上村希美雄さんの大作には相当流れ込んでいるものと思って読みましょう。
当時の日本の空気には、すごく世界の平和と民主主義に向かう、国際主義的なロマンに溢れていたと同時に、熊本・福岡・長崎も凄かったと言えないこともありません。
黄興が【自由不死】と大書して、滔天に送った書が写真にあります。これもまた、日中の友好と【大正デモクラシー】【大正ロマン】の雰囲気を醸しています。
1923年の9月1日の関東大震災が、やがて軍国主義に呑み込まれてしまう号砲になったのではないのかなという漠とした感じが、私にはあります。
その後の歴史を学んで、数百万人の命と引き換えで得られたはずの教訓を、もう一度引き出して噛みしめる上でも、この超豪華キャストの【宮崎兄弟伝】は、国民的な必読文献ではないでしょうか?
全国の図書館に備えて欲しいと要望してはどうでしょうか?
ちなみに滔天は宮崎寅蔵または虎蔵が本名のようで、その子龍介と合わせて【龍虎】とセットで頭に入れて覚えたらどうでしょうか?
宮崎四兄弟は、いずれも似た名前ばかりですから、龍介の父親は虎蔵だと、セットで覚えたら楽です。
【西南の役】で西郷軍に同調して決起した、熊本協働隊の一員として惜しくも八代の戦いで命を落とした親・宮崎八郎が、いかに志が大きい人物だったかがわかります。
新知識ですが、中国におけるマルクス主義の父と呼ばれた李大しょうと、陳独秀と合わせて【北李南陳】と紹介されていたのを発見できたことは、できるだけセットにして物事を楽に記憶しようと心がける私としては助かります。
毛沢東が滔天に宛てた書簡まで出てくるとは、意外の感があります。
滔天と孫文とが、我が母黌の済済黌を訪問した時の写真もあります。

2014/7/19 19:17
投稿者:大田
ありがとうございました。読んでみたいです。