2003年 本格時代劇 韓国映画 『清風明月』
チェ・ミンス ・・・チェ・ジファン
チョ・ジェヒョン ・・・ユン・ギュヨプ
キム・ボギョン ・・・シヨン キム・インの娘
イ・ジョンス ・・・ジェドク
ユ・ヨンス ・・・ソ武官
キ・ジュボン ・・・チャン武官
チョン・ソンファン ・・・ソン・イギュン
チョ・サンゴン ・・・キム・オン
カン・シニル ・・・チュサン
朝鮮王朝時代、反乱軍の出現により朝廷の支配がくつがえされた。
世は混乱し、権力を目指す者達は強い力を持った権力者に、風見鶏のように揺れ動くばかりだった。
その反乱軍をしっかり支える武将の大将がいた。
周囲からは人切りと呼ばれて恐れられているギュヨブで、世に並ぶ者がいない剣の達人だった・・いゃ 今はといった方がいいのか?
しかしその頃、反乱軍の大官達が一人づつ刺客に殺されるという事件が起き始めた。
その、厳重な警戒をかいくぐって忍び込み、人知れず殺すという手口は人間業ではないと恐れるものも・・・
ギュヨブはその刺客を捕らえて始末せよとの命令が下った。
或る夜、また一人大官が殺された・・・
その刺客を目撃した部下の話で、その刺客が持っていた剣には“清風明月”という印が彫ってあったという・・・
それを聞いて、ギュヨブはまさか! と驚く・・・
ギュヨブは若い頃の回想にふける・・・
実は、ギュヨブは若い頃或る崇拝する将軍の元、清風明月という武術を学ぶエリート訓練所に所属していた。
当時そこに、ギュヨブと武術・体力共に引けを取らないジファンという武官がいた。
そして、武術はもとより水中もぐりでも常に仲間の中では、その二人が常に秀でていた・・・
ジファンが或る時、なぜ俺が常にお前に勝てるのか? とギュヨブに問う・・・
ギョヨブは、俺がわざと負けてやってるんだよと、笑いながらかわす・・・
二人は、いつどんな時でも助け合おうと“清風明月”と刻まれた剣を、仲間達と一緒に受け取り巣立っていった・・・
ジファンは朝廷の警備につき、ギュヨブは国境の警備を任されそれぞれ離れ離れとなった。
そこで反乱が起きた・・・
国境警備の大将となっていたギュヨブ達は、反乱軍に捕らえられ一人づつ首を落とされ始めた・・・
大将として仲間を救う為、ギュヨブは反乱軍に忠誠を誓わざるを得なかった。
その証拠として、ギュヨブに反乱軍に寝返らない将軍の首を打つように命じる。
将軍はギュヨブに対して『お前なら首を喜んで打たれてやる』と告げ、ギュヨブは泣きながら首を打つ・・・

チョ・ジェヒョン
反乱軍の朝廷へのクーデターの前夜・・・
ギュヨブは一足先に朝廷警備に駆けつけ、ジファンにここを逃げろと伝える。
しかし、忠誠なジファンは逃げることはしなかった。
ギュヨブ率いる反乱軍によって朝廷警備軍は制圧され、ジファン自身もギュヨブの剣によって刺される。
しかし、ジファンは死体の山の中から、将軍の娘シヨンによって助け出された。
ギュヨブの回想が終わり、また現実に戻る・・・
反乱軍の大官を一人また一人と復讐していった刺客とは、シヨンとジファンの二人だった。
或る大官の犠牲者が出た時、ギュヨブは屋根に刺客を追い詰めた・・・
しかし、その手には“清風明月”の剣が・・・
ギュヨブは『お前でなければと願っていたが・・・』とつぶやく・・・
刺客は『今度俺の前に現われたら切る!』と言い切る・・・
ギュヨブは刺客が去っていくのを、見送るしかなかった・・・

チェ・ミンス
クーデターを企てた、大将は自ら仕立てた国王に暗殺され、刺客の復讐の対象は国王ひとりとなった。
ジファンはシヨンと最後の夜を過す・・・
シヨンはジファンにここまで来られたのは、復讐の信念だけではなかった・・・
なぜ私の目を見てくれなかったのか・・とつぶやく
しかし、ジファンはその直前、生きて帰れない事が必至の最後の大仕事にシヨンを出させない為、睡眠薬を仕込み意識は次第にもうろうとなる・・・
しかし、シヨンは目を覚まし馬で国王への復讐に・・・
シヨンとジファンの捨て身の復讐も多勢に無勢・・・
シヨンはジファンの腕の中で彼に見つめられながら嬉しそうに息を引き取る・・・
そこに、今まで警護に参加していなかったギュヨブが登場する。
今やめれば俺が命を掛けて助けてやると、国王の前に進む・・・
国王に、『もう、これで二人を自由にしてください!』と進言する・・・
しかし、なぜかギュヨブがその後、微笑んで剣を抜く・・・
ジファンとギュヨブは護衛の剣に囲まれる・・・
ジファンが最後に水中もぐりの回顧をつぶやく・・・
『なぜ、俺がお前よりいつも長く潜っていられたのか!!!』
『それは、お前がいつも一緒だったから・・・』
『俺がおぼれても、お前が助けてくれると思ったから・・・』

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