韓国シネマ談話室

2008年　韓国OCN 放映　『未経験の同居人』



チョン・シア　　　　　・・・スア役(女の幽霊)

キム・ヒョク　　　　　・・・ジョンヒョン役(幽霊と同居)

チェ・ユンソ　　　　　・・・ミンジュ役(ジョンヒョンの幼なじみ)

オ・サンム　　　　　　・・・チャノ役(ジョンヒョンと仲のいいコンビ)


彼女いない歴25年（25歳）のジョンヒョンの願いはただ一つ、オンナの子と甘〜い夜を過ごすことだった。

家を引っ越してきた夜、彼はその家の前で美しい女性のポスターに出会う。

しかも、そのポスターは、なぜか捨てないで頂戴とジョンヒョンに訴えているようだった。

ジョンヒョンはそのポスターを家の中に飾る。

ある夜、彼は夢の中で美しい女性と最高のひと時を過す・・・

しかも、その最高のHをした相手と現実に出会うことに・・・

しかし、彼女はこの世に未練を残し、成仏できずにいる浮遊霊だった。

幽霊のスアの未練とは、男性との初体験。

お互いに夢がかなったふたりは、ちょっと変わった同棲生活を始めるのだが．．．




しかし、スアには悲しい過去があった・・・

裕福ではあったが、あまり美人ではなかった彼女は、財産目当てのプレーボーイの彼氏がいた。

本当に愛してくれていると思い込んでいた彼女は、彼の誕生日にケーキを買ってロウソクに灯をつけてじっと彼を待つ・・・

しかし、彼はその時、別の女性とのデートを楽しんでいた。

しかも、『財産さえ手に入ったらスアとは別れてお前と結婚する』という約束を交わしながら・・・

そうとも知らない彼女は、ロウソクの灯が部屋に燃え移り火事になる。

燃え盛る部屋の窓から、彼の姿を見かけ『助けて〜』と呼びかけるが、彼は別の彼女と一緒にさっさと置き去りにして逃げてしまう。



それから、スアは男性を見つけて世の女どもに復讐をしようと誓う・・・

その相方に選んだのがジョンヒョンだった。

ジョンヒョンもスアに全てを聞き、彼女の力になろうと思う。

スアはジョンヒョンに、これからは世の全ての女性に愛されるようにしてあげるから、その代わりに私だけを愛してと告げる。

それ以来、トンマで女にもてなかったジョンヒョンが、なぜかプレイボーイに変身する。

もてない同志の相棒と幼い頃から男としてしか付き合ってなかった幼なじみのミンジュも離れていく一方だった。

あまりのプレイボーイになってしまったジョンヒョンに、かねてからの良き相棒チャノは何も相談出来ない。

それを見かねていた、ミンジュはジョンヒョンの誕生日にケーキを持って家に押しかける。

一人、待つ彼の部屋で・・しかし彼は帰ってこなかった。

なぜか、相棒の彼女と一緒にホテルにいたという・・・

チャノが結婚したいとジョンヒョンに相談しようとしたが、できなかった相手と・・・




ミンジュは以前ジョンヒョンが幽霊に逢ったと言っていた事を思い出す・・・

とうとう女同士のいざこざで、ジョンヒョンが大怪我をして寝ている部屋で、ミンジュは幽霊に話しかける。

『彼を自由にしてやって・・・』

『聞いているんでしょ』と・・・

　　　　　　　チョン・シア
　　　　　　　



ジョンヒョンがようやく回復し、心配していたミンジュが近寄ってきた時、なぜかジョンヒョンは強引に彼女に迫る。

しかし、ジョンヒョンには彼女に無茶な事はできなかった・・いくらスアに指令された事であっても・・・

ジョンヒョンは苦しみながらも、スアに向かって叫ぶ『自由にさせてくれ〜』と・・・

ミンジュにだけは意のままにならない事を知り、スアは『彼女を殺す！』と宣言する。

ハッと我に帰ったジョンヒョンはミンジュの後を追う。

スアがミンジュの前に現われ、車がスアめがけて走り出す・・・

・・・と、その前にジョンヒョンがミンジュをかばいながら両手を広げる。

『やめろ　やめてくれ〜』と・・・



ジョンヒョンが病院から退院する日・・・

スアにも天国からお父さんの迎えが来ていた・・・

『思い通りにならない事は必ず有るんだよ』と、諭されながら・・・



ジョンヒョンがスアとの最後の別れの挨拶を想い出していた・・・

『僕に本当の愛を教えてくれてありがとう』とジョンヒョンが言えば・・・

スアは『世の女性達に復讐しようと思ったが、つらい事ばかりだった』と・・・



ジョンヒョンがひとしきり涙を拭いた後は、ミンジュと嬉しそうにゲームを楽しむジョンヒョンと、元通りの仲間たちの姿があった・・・