「もうひとりの息子」LE FILS DE L'AUTRE
2012年フランス 配給:ムヴィオラ 101分
上映館:新潟シネウインド
採点:★★★★☆
監督:ロレーヌ・レヴィ 製作:ラファエル・ベルドゥゴ ヴィルジニー・ラコンブ 原案: ノアン・フィトゥッシ 脚本:ロレーヌ・レヴィ/ナタリー・ソージェン/ノアン・フィトゥッシ 撮影監督:エマニュエル・ソワイエ 音楽:ダッフェル・ユーセフ
出演:エマニュエル・ドゥヴォス/パスカル・エルベ/ジュール・シトリュク/マハディ・ザハビ/アリーン・オマリ/ハリファ・ナトゥール
病院での取り違えをテーマにした作品で記憶に新しいのは「そして父になる」だけれども、これはユダヤ系フランス人監督による同じテーマの作品。しかし、その二人の息子がこともあろうに敵対するイスラエルとパレスチナに分かれてしまったら?というかなり重いテーマの作品です。
そんなシチュエーションからしんどい映画かと思いきや、真正面から描くときつすぎるという判断からでしょう、いろいろな葛藤は深く描写することはせず、二つの家族、とりわけ取り違えられた二人の青年の心理を中心に描いています。その辺が、甘いと言えば甘いのですが、深入りすれば興行的に成立しなくなってしまうし、微妙なところです。
個人的には親としての成長に視点を合わせた「そして父になる」の方が好みかな。
http://www.moviola.jp/son/

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