「あなたを抱きしめる日まで」PHILOMENA
2013年 フランス/イギリス 配給:ファントム・フィルム 98分
監督:スティーヴン・フリアーズ 製作:ガブリエル・ターナ/スティーヴ・クーガン/トレイシー・シーウォード 製作総指揮:ヘンリー・ノーマル/キャロリン・マークス・ブラックウッド/クリスティーン・ランガン/フランソワ・イヴェルネル/キャメロン・マクラッケン 原作:マーティン・シックススミス 脚本:スティーヴ・クーガン/ジェフ・ポープ 撮影:ロビー・ライアン プロダクションデザイン:アラン・マクドナルド 衣装デザイン:コンソラータ・ボイル 編集:ヴァレリオ・ボネッリ 音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン/ソフィ・ケネディ・クラーク/アンナ・マックスウェル・マーティン/ミシェル・フェアリー/バーバラ・ジェフォード/メア・ウィニンガム/ルース・マッケイブ/ピーター・ハーマン/ショーン・マーホン/ウンミ・モサク/チャーリー・マーフィ
上映館:イオンシネマ新潟西SC5
採点:★★☆☆☆
若き日の一夜の過ちにより身ごもったフィロミナ(ジュディ・ディンチ)は修道院に入れられ、そこで子供を産むが、息子は修道院によって里子に出されてしまう。50年の時が流れ、彼女はふとしたことで知り合った貴社のマーティン(スティーヴ・クーガン)に息子探しを依頼する。
修道院によって母子の仲を裂かれたフィロミナは、それでも神を信じる経験なカトリックです。一方BBCのアンカーマンをやっていたマーティンは無宗教。かたやロマンス小説しか読まない無教養なフィロミナとオックスフォード卒のインテリで、宗教の闇を知り尽くしているマーティンの対比がこの映画のツボでしょう。
しかし、こうしたキリスト教の闇云々という話になると、日本人である私にとっては、とても遠い世界の話になってしまって、退屈してしまいます。映画は実話を基にしており、登場人物も実名だったりするため、宗教の闇を鋭く暴く、という風にはなっていません。その辺が隔靴掻痒の感は否めないところです。
本当はキリスト教が庶民の無知につけこんで、人身売買もどきのことを行ってきたということを追及したかったのかもしれませんが、そこまでは明確に言い切れないところが、宗教の難しいところです。

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