「まほろ駅前狂騒曲」
2014年 東京テアトル=リトルモア 124分
監督:大森立嗣 企画:菊地美世志/孫家邦 プロデューサー:土井智生/吉村知己 原作:三浦しをん
脚本:大森立嗣/黒住光 撮影:大塚亮 美術:平井亘 衣裳:纐纈春樹 編集:早野亮 音楽:岸田繁 主題歌:くるり『There is (always light)』
出演:瑛太/松田龍平/高良健吾/真木よう子/本上まなみ/奈良岡朋子/新井浩文/三浦誠己/古川雄輝/横山幸汰/岩崎未来/水澤紳吾/大西信満/渡邉達也/原田麻由/宇野祥平/市川実和子/伊佐山ひろ子/麿赤兒/松尾スズキ/大森南朋/岸部一徳/永瀬正敏
上映館:ユナイテッドシネマ新潟SC9
採点:★★★★☆
三浦しをん原作のシリーズ第3作目の映画化。二作目はTVドラマだったので観ていませんが、シリーズとして定着しているということを前提として登場人物の細かい説明は省略しているので、初めて観る場合はちょっと戸惑うかもしれません。しかし、もはや多田(瑛太)と行天(松田龍平)のコンビは完璧に定着してしまっていて、原作を読んでいるときもすでに二人のイメージで読んでしまっている状態なので全然違和感がありません。(これはいいことなのか悪いことなのかわかりませんが)
今回は行天が精子を提供した娘を二人が預かることになるというのがキモです。子供嫌いの行天が実の娘とどうつきあうのか、そして無農薬野菜の販売を謳っている元宗教団体と行天のつながりなど、過去の自分と向き合わざるを得なくなる展開です。
多田、行天の家族と言うものに対する思いに、珍妙なバスジャック事件を絡めて話を整理している点は評価できるとしても、バスジャックを絡めて警察の行き過ぎた対応など、ちょっとやりすぎな部分があって、なんだか後味が悪くなってしまったのが残念。多田と新しい恋人(真木ようこ)との関係もとってつけたようになってしまっているし。尺の関係もあるけれども、もうちょっと丁寧に描いてほしかったところです。
真木ようこって、単なるおばちゃんになってしまってあんまり魅力的じゃないなあ。凪子役の本上まなみは魅力的です。最も魅力的なのは子役の岩崎未来ちゃんですけどね。
http://www.mahoro-movie.jp/

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