「寝ずの番」
監督:マキノ雅彦 企画・製作:鈴木光 原作:中島らも 脚本:大森寿美男 音楽:大谷幸 音楽プロデューサー:長崎行男 撮影:北信康
製作:株式会社光和インターナショナル 配給:株式会社角川ヘラルド・ピクチャーズ 2006年/日本/カラー/ビスタサイズ/DTS/R-15/上映時間110分
出演:中井貴一/木村佳乃/長門裕之/富司純子/笹野高史/岸部一徳/木下ほうか/田中章/土屋久美子/真由子/高岡早紀/堺正章/石田太郎/蛭子能収/桂三枝/笑福亭鶴瓶/浅丘ルリ子/米倉涼子/中村勘三郎/
上映館:新潟ユナイテッドシネマ(スクリーン4)
採点:★
いったい、マキノ雅彦こと、津川雅彦監督はナニが撮りたかったのだろうか?3人の相次いで亡くなった芸人たちの死を残された弟子たちが追想するという形式だが殆どのエピソードは可笑しい訳でも、味わい深いわけでもなく、(高岡早紀扮するコピーライターのエロさは秀逸だけど)エピソードが盛り上がっていくわけでもなく、最期はうすら寒い春歌合戦を延々と見せられる。
多分この映画は黒澤明の「生きる」のパロディーなのかもしれない。ただ監督の力の無さから毒気も感じなければおかしくもなく、寒々しい。なまじ個性的な俳優が揃って熱演しているだけにその寒さが一段と身にしみるのである。

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