「海辺の生と死」
2017年(フルモテルモ=スターサンズ) 155分映倫G
監督:越川道夫 製作:畠中鈴子 企画:畠中鈴子 プロデューサー:清野恵里子/財前健一郎 原作:島尾ミホ『海辺の生と死』/島尾敏雄『島の果て』脚本:越川道夫 脚本監修:梯久美子 撮影:槇憲治 美術:沖原正純 編集:菊井貴繁 音楽:宇波拓 衣裳デザイン:伊藤佐智子
出演:満島ひかり(大平トエ)/永山絢斗(朔)/中尉井之(脇海隼人少尉)/川瀬陽太(大坪)/津嘉山正種(トエの父)
上映館︰新潟市民映画館シネ・ウインド
採点︰★★★✩✩
奄美諸島で小学教員をしている女性と島に特攻隊の隊長として赴任して来た男との愛を描いた作品です。
とにかくこの作品は満島ひかりに尽きます。戦争に翻弄される男女、というテーマはすっ飛んで、満島ひかり演ずるトエの愛を渇望する姿が中心になっています。
ただ、残念に思うのは、死を前にした二人の情欲の描写が抑制的で中途半端になってしまっていることです。二人が逢瀬を重ねる塩小屋にはトエは人目をはばかるため海岸をずぶ濡れになりながらたどり着くわけです。そんな女が目の前にいたら、男ならむしゃぶりたくなると思うのですが、あくまでも紳士的な態度の隊長さん。
満島ひかりも、最後に水垢離で胸乳を露わにするのなら、からみのシーンでもっと激しく演じても良かったのでは。尺が155分と無駄に長いのも気になります。途中退屈で眠くなりました。
結局、色々と遠慮しなければならない事があったのでしょうか。ラストの浜辺での長回しのシーンが良かっただけに、全体として思い切りが悪い、残念な印象でした。
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