「フラガール」
監督:李相日 製作:李鳳宇/河合洋/細野義朗 プロデュース:石原仁美 脚本:李相日/羽原大介 撮影:山本英夫 美術:種田陽平 編集:今井剛 音楽:ジェイク・シマブクロ
2006年日本 配給:シネカノン 上映時間120分 カラー・ヴィスタサイズ
出演:松雪泰子/豊川悦司/蒼井優/山崎静代/池津祥子/徳永えり/三宅弘城/寺島進/志賀勝/高橋克実/岸部一徳/富司純子
上映館:シネマスクエアとうきゅう
採点:★★★★★
昨年度の日本映画界の賞を総なめにした作品の凱旋ロードショー。不況にあえいでいる炭鉱が起死回生策としてハワイアンセンターを作るが、炭鉱労働者からは激しい抵抗に会う。そんな中で生き残るためにフラダンスにかける女性たち。現代の閉塞した状況にあってこういう作品が圧倒的な好評価を受けるというのは素直にうなづける。
ひとつひとつのエピソードはありがちな「くさい」話なのだけれども、そういうことを照れずに真正面から描いているのが成功のポイントだろう。そして何より、最後のフラダンスのシーンは最高のカタルシスを呼ぶ。
この映画、松雪泰子が主演賞、蒼井優が助演賞となっている場合が多いが、明らかに蒼井が主演だと思う。まあクレジットはギャラの順番になっているものだけれども。
昔ながらの人情喜劇は、やっぱり大衆の共感を呼ぶ。そのことを改めて思う映画であった。
なお、この映画館では英語字幕つきでの上映だった。冒頭から福島弁がよくわからず、つい英語字幕にたよってしまった。そういえば、岸部一徳が松雪にもうぜんと方言でまくしたてるシーンもありましたねえ。

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