「もみの家」
2020年(ビターズ・エンド) 105分 映倫:G
監督:坂本欣弘 脚本:北川亜矢子 製作:松下康平/岡本東郎/坂本麻衣/河合常晴/堀江泰/黒江圭太/定井勇二/渡邉直哉 プロデューサー:末吉太平/髭野純 撮影:山田笑子/加藤育 録音:小牧将人 美術:中居崇 衣装:narumi 音楽:未知瑠 主題歌:羊毛とおはな 助監督:米倉祐依
出演:
南沙良(本田彩花)/緒形直人(佐藤泰利)/田中美里(佐藤恵)/中村蒼(梶原淳平)/渡辺真起子(本田朋美)/二階堂智(本田隆司)/菅原大吉(丹保繁)/佐々木すみ江(太見ハナエ)/島丈明(聡志)/上原一翔(伴昭)/二見悠(晋哉)/金澤美穂(麗奈)/中田青渚(萌絵)
上映館:イオンシネマ新潟西#6
採点:★★★★☆
不登校の高校生彩花が母親から高校に行くか、それとも施設に行くか二択を迫られ、しぶしぶやってきたのは富山の自立支援施設「もみの家」。ここで共同生活をしながら農作業をする毎日。
最初はなにもかもが馴染めず、嫌々やっていた彼女だったが、自立支援施設の卒業生で農作業の手伝いをしている淳平に散村の風景を見せられたりするうちにやがて心を開いていきます。
そして親しくしてくれたおばあちゃんの死(佐々木すみ江さんはこの作品が遺作となりました)や、もみの家のお母さんの出産に立ち会うなどの経験によって、命の大切さを知ってゆく。
冒頭の実母とのやりとり。こんな母親だったらかなわんなあ、と思わせる出だしが秀逸。彩花には彩花なりの成長のペースがあり、機械を使わないスローライフな農作業をしていくうちに自分のペースを見つけていく所が良かった。
主演の南沙良は感じとしては「リトル・フォレスト」の橋本愛に似ている印象。これから楽しみな女優さんです。
3月20日公開と最悪な時期に公開されたため、まだほとんど鑑賞出来ないひとが多い映画ですが、是非親子で観ていただきたい映画です。
http://www.mominoie.jp/

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