「マイ・インターン」(The Intern)
2015年 アメリカ(ワーナー) 121分 映倫:G
監督:ナンシー・マイヤーズ 製作:ナンシー・マイヤーズ/スザンヌ・ファーウェル 製作総指揮:セリア・コスタス 脚本:ナンシー・マイヤーズ 撮影:スティーブン・ゴールドブラット 美術:クリスティ・ゼア 衣装:ジャクリーン・デメテリオ 編集:ロバート・レイトン 音楽:セオドア・シャピロ 音楽監修:ランドール・ポスター/ジョージ・ドレイコリアス
出演:
ロバート・デ・ニーロ(ベン)/アン・ハサウェイ(ジュールズ)/レネ・ルッソ(フィオナ)/アダム・ディバイン(ジェイソン)/アンダース・ホーム(マット)/ジョジョ・カシュナー(ペイジ)/リンダ・ラビン(パティー・ポメランツ)/ジェイソン・オーリー(ルイス)/ザック・パールマン(デイビス)/アンドリュー・ラネルズ(キャメロン)/クリスティーナ・シェラー(ベッキー)
上映館:イオンシネマ新潟西#7
採点:★★★★☆
創業1年半で社員220人のファッション通販会社が初めて福祉のシニアインターンシップを受け入れます。70歳のベンは創業社長のアラサー女性ジュールズのアシスタントとなりますが、何もかもひとりでやっているジュールズはベンのことにかまけている余裕もないようです。
しかし、運転手が突然辞めたことからベンは代わりの運転手となります。プライバシーを重視するジュールズはベンが何かと気が回りすぎるのを疎ましく思い、一旦は彼を配置換えしますが、いつの間にか彼の存在を頼りにしている自分に気づき、秘書のベッキーのアシスタントに付けます。
そんなわけで、シニアの経験も若い会社にとっては必要なんだぜ、というのが映画の内容ではありますが、高齢者は老いぼれの役立たず、やる気と才能のある若手が尊ばれるという現代のアメリカ社会が浮き彫りになる映画でした。
引き比べてわが国の会社であったらどうでしょう。30歳そこそこの女性がいくら才能豊かでビジネスを成功させていても、銀行は融資してくれないでしょう。ところが、70歳で人生経験豊富で、いつもビシッとスーツを着こなしている男性が社長であれば、いくらでも融資してくれるでしょう。
この映画では、ジュールズか忙しすぎるから、有能なCEOに会社を委ねよう、とするシーンがありますが、お飾りでいいからベンをCEOに付けて、という発想は全く出てきません。これは興味深いところだと思いました。
実際にはロバート・デ・ニーロのような素敵で有能なシニアなんてめったにあるもんじゃ無いですけどね。
http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

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