「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」
2020年 (ギャガ) 108分 映倫:G
監督:豊島圭介 企画プロデュース:平野隆 プロデューサー:竹内明/刀根鉄太 共同プロデューサー:大澤祐樹/星野秀樹/岡田有正 撮影:月永雄太 録音:小川武 編集:村上雅樹 音楽:遠藤浩二 音楽プロデューサー:溝口大悟 助監督:副島正寛 アシスタントプロデューサー:吉原裕幸/諸井雄一/韮澤享峻 企画協力:小島英人 題字:赤松陽構造
出演:(ドキュメンタリー)
三島由紀夫/芥正彦/木村修/橋爪大三郎/篠原裕/宮澤章友/原昭弘/椎根和/清水寛/小川邦雄/平野啓一郎/内田樹/小熊英二/瀬戸内寂聴
ナレーション:東出昌大
上映館:イオンシネマ新潟西#4
採点:★★★★☆
1969年5月、東大駒場キャンパスの900番教室で行われた、三島由紀夫と東大全共闘の討論会の模様をTBSに残されたフィルムを元に、関係者へのインタビューを交えて再構成したものです。
前年から東大紛争を皮きりに全国的に学生運動が活発化して、世相は革命前夜さながらの雰囲気の中、単身大学に乗り込んで来た三島由紀夫は私兵組織盾の会のメンバーを潜ませていたことや、学生側も、共産党系の民青組織からの襲撃を警戒していたことなど、当時のメンバーが舞台裏を開かしていたのが興味深いです。
肝心の論争は、私にはなんのこっちゃ全然解らなかったけれども、三島が天皇を持ち出したことから、全体の興味がささーっと引いていく感じは分かりました。
結局三島はこの1年半後に市ヶ谷の自衛隊で割腹自殺を遂げてしまうのですが、戦中派と称される年代の人は、どこか死に後れて死に場所を探しているような人生だったのかも知れません。
常にマスコミを意識して、この討論会にも懇意のカメラマンを呼んでベストショットを演出するなど、三島由紀夫という稀有な天才を知ることの出来た作品ではありました。
https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

0