「赤い風船」(LE BALLON ROUGE:THE RED BALLOON)
1956年フランス カラー スタンダード 36分
監督・脚本:アルベール・ラモリス 撮影:エドモン・セシャン 音楽:モーリス・ルルー
出演:パスカル・ラモリス/シュザンヌ・クルーティエ
上映館:新潟シネウインド
採点:☆☆☆☆
学校に行く途中で赤い風船を拾った少年。いつも一緒にいたいという思いが通じたのか風船も少年について歩くようになる。いつも一緒にいる風船を周囲の少年たちがねたんだのか少年がパンを買っているすきに風船を取り上げ、パチンコで風船を割ろうとする。必死で守ろうとする少年。しかしついに風船は徐々にしぼんでしまう。すると町中の風船が少年のもとに集まってきて・・・
ラモリスの2本の作品はいずれも、少年と気持ちを通わせる存在が周囲の悪意によって傷つけられてしまうはかなさを描いている。そのことが観客を少年時代に戻し、みずみずしい感覚をよみがえらせる。永遠の名作と言えるだろう。

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