「彼女が好きなものは」
2021年(バンダイナムコアーツ/アニモプロデュース)121分映倫:PG12
監督:草野翔吾 原作:浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」 脚本:草野翔吾 エグゼクティブプロデューサー:成宏基 プロデューサー:前原美野里/宮本綾 アソシエイトプロデューサー:西川朝子 ラインプロデューサー:小泉朋 撮影:月永雄太 照明:藤井勇 録音:齋藤泰陽 美術:安宅紀史 装飾:山本直輝 スタイリスト:SAKAI ヘアメイク:寺沢ルミ 編集:浦部直弘 音楽:ゲイリー芦屋 助監督:杉岡知哉 スチール:柴崎まどか 制作担当:狭間聡司
出演:
神尾楓珠(安藤純)/山田杏奈(三浦紗枝)/前田旺志郎(高岡亮平)/三浦りょう太(小野雄介)/池田朱那(今宮くるみ)/渡辺大知(近藤隼人)/三浦透子(佐倉奈緒)/磯村勇斗(ファーレンハイト)/山口紗弥加(安藤みづき)/今井翼(佐々木誠)
上映館:長野グランドシネマズ#2
採点:★★★★★
新潟では上映していないので片道200km車を走らせて長野市まで行きました。本当に阿呆です。
原作小説は「彼女が好きなのはホモであって僕ではない」と言うタイトルで、これは内容を端的に表していて絶妙だと思います。ホモと言う言葉はかなりイメージが固定しており、インパクトのあるものですが、ゲイである作者はあえてこのことばをタイトルに使用しています。
NHKのテレビドラマでは「腐女子、うっかりゲイに告る。」としています。こちらは観ていないのですが、タイトルから受ける印象は
コミカルな内容なのかな、とも思います。
今回の映画は「彼女の好きなものは」とゲイものであると言う内容は伏せられています。映画の中でストーリーが進むに連れてボーイズラブ好きの彼女が、自分の好きな男の子がホモだったことについて困惑するという切ない展開になっていきます。
「彼女が好きなものは僕であってホモではない」という逆説こそがこの映画のテーマでした。
主人公純を演じた神尾楓珠が繊細な青年を好演。紗枝役の山田杏奈も美少女というわけでもなく、どこにでもいそうな女の子と言う雰囲気で良かったです。
同級生2人も、最初はうざい感じでしたが、徐々にいい感じになって良かった。
同性愛、私は別に気にしないよ。と言っている人々もいざ自分の身近にいたならば強烈な拒否反応を示すのではないか、と言う作者の問いかけにはっとさせられる映画でした。
2021/12/22 16:35 (2021113)
https://kanosuki.jp/

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