「スウィート・シング」(Sweet Thing)
2020年 アメリカ(ムヴィオラ) 91分 映倫:PG12 (パートカラー)
監督:アレクサンダー・ロックウェル 製作総指揮:サム・ロックウェル/スティーブ・ブシェーミ/ジェニファー・ビールス/ダミアン・ニューマン/エレイン・ウォルシュ 脚本:アレクサンダー・ロックウェル 撮影:ラッセ・トルボル 編集:アラン・ウー 音楽:バン・モリソン/ビリー・ホリデイ
出演:
ラナ・ロックウェル(ビリー)/ニコ・ロックウェル(ニコ)/ウィル・パットン(アダム)/カリン・パーソンズ(イヴ)/ジャバリ・ワトキンス(マリク)/M・L・ジョゼファー(ボー)/スティーブン・ランダッツォ
上映館:新潟市民映画館シネ・ウインド
採点:★★★★☆
最初に監督のコメントが流れ、この映画はコイツで撮りましたと示したのがハンディタイプの16ミリフイルムカメラ。そして家族たちに感謝と言っているように監督自身の子どもたち2人と夫人がそのまま親子役で出演していました。
この子どもたちの演技が素晴らしい。酷い環境にも関わらず、真っ直ぐに生きようとしています。しかし、ろくでもない大人たちが、子どもたちのためと言いながら、自らの都合で子どもたちを虐待していきます。
ついに2人は知り合ったばかりのアダムと共にフロリダへの逃避行をはじめます。
いろいろツッコミ所はあります。今時の車は配線をショートさせてエンジンをかけても、ハンドルロックされるから運転できないだろうとか、別荘のセキュリティーを簡単に突破出来ないだろうとか。ラストの処理もちょっと甘すぎるとは思いますが、そもそもこの映画は大人たちに虐げられている子どもたちへ向けた映画なのです。
我が子を主演させた映画にバッドエンディンクな映画は作れなかったのではないでしょうか。それはそれで良いと思います。
モノクロの画面と時折8mmのような荒れたカラーパートが混じり、どこか懐かしいような、ファンタジックな雰囲気の映画でした。
なお、ハシシ吸引の場面があるのでPG12指定です。映画コムはGになっていますが。
2021/12/27 12:25 (2021115)
http://moviola.jp/sweetthing/

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