「かしこい狗は、吠えずに笑う」
2012年 94分
上映館:新潟シネウインド(ブルーレイ上映)
採点:★★★★☆
スタッフ
監督・脚本・製作:渡部亮平 撮影・照明:辻克喜 録音:島野あずみ/牧野実歩 美術:早川奈緒美/平松史子 編集:渡部亮平/辻克喜 サウンドデザイン:松原安穂 音楽:近谷直之
出演:mimpi*β/岡村いずみ/もりこ/瀬古あゆみ/ほりかわひろき/中澤功/真田雅隆/筧十蔵/坂本なぎ/仁後亜由美/佐藤幾優/石田剛太
以前、新聞の投書欄に女子高校生から「友達は沢山いるけれども、真友がいない」という投書が載ったことがありました。若い人は真友を渇望しているようです。真友なんて、ある意味幻想かもしれませんが。
この映画の主人公のミサとイズミもそんな真友を渇望していたのでしょう。でも、それがまさかこんなことになるなんて。
というような前知識を入れてしまうと、映画って本当につまらなくなってしまう。映画を楽しむためにすべきことは、何も情報を入れないこと、というのは矛盾しているけど。
少女(特に美少女)という存在は、かなり不気味で怖い存在です。映画の中では少女はだいたい何でもエスカレートさせてしまう。美女も怖いけれども、美少女は本当に怖い。そういう映画です。
でも、だからこそ、この映画の結末は、あんなものではなく、もっと違ったものを観たかったな、ということも思います。
監督の渡部亮平氏はシナリオの公募に落選し、焦燥感に駆られていた時、思い立って映画を作り始めてしまったという。スタッフはmixiやtwitterで募集。そんな自主製作の映画とは思えない実にクオリティの高い映画です。画面の暗いシーンが多いので、やはり劇場で観るのが良いです。シネウインドではブルーレイ上映でした。
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