2009/11/6
モテラ本当の最終戦 モテラ(Mote-La)ニュース
世界一うまくなるマシン、もてぎレンタルフォーミュラであるMote-laの最終戦で今年のチャンピオンが決まった。
ツインリンクもてぎからは競技会であるタイムバトルゲームスの休止(事実上の廃止であると思われる)がアナウンスされており、そういう意味でも最終戦となったが、もてぎレンタルフォーミュラのスターであるチャンピオン中島選手の真価を発揮する感動的なステージとなった。
一戦限りだが、ガチバトルが復活したのである。
前身のsbysによるタイムバトルを引き継ぐ形で2004年から6年に渡って開催されてきたMote-laタイムバトルゲームスだが、sbysの激戦を通じて生まれた王者江川選手の強さ、そして衆目一致する天才中島選手のとんでもない速さは当初からプロドライバーをしのぎ、ある種異常な世界を生んできたのだが、初代江川選手、そして中島選手がついに戴冠した2年目をへて2006年はバトルでなくゲームを中心とした変則レギュレーションとなり不評をかこった2007年度から、くじ引きによる車両選択という妥協的なレギュレーションでこの3年間は行われてきた。
6年間という長い間磨きぬかれたMote-laドライバーの参加者たちは、相当レベルが高いのでマシンの個体差がコンマ5はある現状ではその理由で順位が変わってしまうので個別の不満はあった訳だが、今回は車両選択が許されるという本来のバトルステージに戻った。ツインリンクの大会の休止理由は大会のレベルが上がり過ぎて本来のエントリー者に対するサービスという意味合いが保てなくなったからということだが、大会の面白さはくじ引きによってかなりスポイルされてしまっていた。かつての王者江川選手が不参加なのもそこが理由だ。
ひさびさのガチバトル、そこで明らかになったのはチャンピオン中島選手の熟成ぶりだった。
中島選手の天才は感動的だ。チャンピオンの天才をしてその才を発揮するステージがなくなるのはあまりに悲しい。この天才が勝ち続けることのどこがいけないのだろうか。
主催者はそれでは新しい参加者がつまらないというのだが、もてぎレンタルフォーミュラが提供してきた価値観とはなんだったのだろうか。
モーターレーシングは金がかかる、頂点のF1ではホンダやトヨタが金がかかり過ぎてさじを投げるほどなのだ。それは際限がない。
もてぎレンタルフォーミュラは意図してそうなった訳ではないが、結果としてモーターレーシングの道具を統一することによってスポーツマンシップのみの競争を実現させた。
そして存分に練習のできる環境を提供したことによって努力の価値観を作り上げた。
実にさわやかなスポーツの世界があった。
ホンダは本来機械を作る会社なのだから、それではだめなのだろうが。
モーターレースの世界ではその特殊な競技環境から、練習をしないのに速いということをことさら強調する人がいる、もちろんそんな理屈は素人にしか通用しないし、つまりそれゆえに、そんなことを主張してもつまらない見栄でしかない。もっとも金次第である本来のモーターレーシングではそれは重要な要素なのだが。
話を戻すが、対応力というのは必要な才能のひとつで、これは中島選手にも見られる才能だし、中島選手が不利な車に当たったために惜敗した塚越広大選手も数多くのトップドライバーが参加したなかで見てもさすがのものがあった。しかしそのような才能のないドライバーがさまざまな努力をして天才に挑むのはどう考えるだろうか。
ツインリンクもてぎは、そのような努力を形にしてみせる感動的で有意義なものを提供し続けていたのだ。モビリティランドの社長さんやホンダの上層部はご存知なのだろうか。
sbysの一号車は川本元社長の専用車として展示してあったのだ。
チャンピオン中島選手の功績は、ちょっとは速く走れる皆に、才能というものの限界を思い知らせたこともあるが、その感動的な才能に挑むことの楽しさを指し示したことにもある。
それをスポイルするというのは面白くもなんともない。
しかし、最後の最後でガチバトルを行い、中島選手の才能はやっぱり疑うことのないものとして証明させたのだ。
詳細はツインリンクの公式サイトのリザルトでみることができる。
しかし中島選手の才能を目の当たりにして感動する機会は失われてしまったのである。
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ツインリンクもてぎからは競技会であるタイムバトルゲームスの休止(事実上の廃止であると思われる)がアナウンスされており、そういう意味でも最終戦となったが、もてぎレンタルフォーミュラのスターであるチャンピオン中島選手の真価を発揮する感動的なステージとなった。
一戦限りだが、ガチバトルが復活したのである。
前身のsbysによるタイムバトルを引き継ぐ形で2004年から6年に渡って開催されてきたMote-laタイムバトルゲームスだが、sbysの激戦を通じて生まれた王者江川選手の強さ、そして衆目一致する天才中島選手のとんでもない速さは当初からプロドライバーをしのぎ、ある種異常な世界を生んできたのだが、初代江川選手、そして中島選手がついに戴冠した2年目をへて2006年はバトルでなくゲームを中心とした変則レギュレーションとなり不評をかこった2007年度から、くじ引きによる車両選択という妥協的なレギュレーションでこの3年間は行われてきた。
6年間という長い間磨きぬかれたMote-laドライバーの参加者たちは、相当レベルが高いのでマシンの個体差がコンマ5はある現状ではその理由で順位が変わってしまうので個別の不満はあった訳だが、今回は車両選択が許されるという本来のバトルステージに戻った。ツインリンクの大会の休止理由は大会のレベルが上がり過ぎて本来のエントリー者に対するサービスという意味合いが保てなくなったからということだが、大会の面白さはくじ引きによってかなりスポイルされてしまっていた。かつての王者江川選手が不参加なのもそこが理由だ。
ひさびさのガチバトル、そこで明らかになったのはチャンピオン中島選手の熟成ぶりだった。
中島選手の天才は感動的だ。チャンピオンの天才をしてその才を発揮するステージがなくなるのはあまりに悲しい。この天才が勝ち続けることのどこがいけないのだろうか。
主催者はそれでは新しい参加者がつまらないというのだが、もてぎレンタルフォーミュラが提供してきた価値観とはなんだったのだろうか。
モーターレーシングは金がかかる、頂点のF1ではホンダやトヨタが金がかかり過ぎてさじを投げるほどなのだ。それは際限がない。
もてぎレンタルフォーミュラは意図してそうなった訳ではないが、結果としてモーターレーシングの道具を統一することによってスポーツマンシップのみの競争を実現させた。
そして存分に練習のできる環境を提供したことによって努力の価値観を作り上げた。
実にさわやかなスポーツの世界があった。
ホンダは本来機械を作る会社なのだから、それではだめなのだろうが。
モーターレースの世界ではその特殊な競技環境から、練習をしないのに速いということをことさら強調する人がいる、もちろんそんな理屈は素人にしか通用しないし、つまりそれゆえに、そんなことを主張してもつまらない見栄でしかない。もっとも金次第である本来のモーターレーシングではそれは重要な要素なのだが。
話を戻すが、対応力というのは必要な才能のひとつで、これは中島選手にも見られる才能だし、中島選手が不利な車に当たったために惜敗した塚越広大選手も数多くのトップドライバーが参加したなかで見てもさすがのものがあった。しかしそのような才能のないドライバーがさまざまな努力をして天才に挑むのはどう考えるだろうか。
ツインリンクもてぎは、そのような努力を形にしてみせる感動的で有意義なものを提供し続けていたのだ。モビリティランドの社長さんやホンダの上層部はご存知なのだろうか。
sbysの一号車は川本元社長の専用車として展示してあったのだ。
チャンピオン中島選手の功績は、ちょっとは速く走れる皆に、才能というものの限界を思い知らせたこともあるが、その感動的な才能に挑むことの楽しさを指し示したことにもある。
それをスポイルするというのは面白くもなんともない。
しかし、最後の最後でガチバトルを行い、中島選手の才能はやっぱり疑うことのないものとして証明させたのだ。
詳細はツインリンクの公式サイトのリザルトでみることができる。
しかし中島選手の才能を目の当たりにして感動する機会は失われてしまったのである。

2009/11/7 10:14
投稿者:たけお
TBGの歴史をよく知っている陽韻さんにもぜひ執筆をお願いいたします。